【配属機関概要】

3）任地（ サラワク州クチン ） JICA事務所の所在地（ クアラルンプール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機鉄道 で 約 3.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は1965年に職業訓練セカンダリースクールとして設立された後、幾度かの再編を経て2012年に現在の4年制職業訓練カレッジとなった。16歳から19歳の学生がビジネス学科、電気電子機器学科、調理学科などで学んでおり、入学後の2年間の基礎課程修了後に高卒相当資格(職業訓練教育)を取得できる。その後進級試験を経て、2年間の専門課程後に6か月間実習経験を積むと短大卒業と同等資格(ディプロマ)が取得できる。2期制を採用しており、ファッションデザイン科は4学年で約25名の生徒が在籍し、教員は8名。クチン市近郊の学生が通学している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ファッションデザイン科は配属先が職業訓練カレッジへ再編された際、新たに設立されたコースである。前半の2年間では主に裁縫や採寸、裁断、パターンメイキングなどテイラーの基礎を学び、専門課程では創作デザインやドレーピング、卒業制作などに取り組む。生徒は自分自身のPCを持参し授業を受けている。教員の多くは家政/家庭科の教員免許を持っているのみで、実際にファッション産業に従事した経験に乏しく、デザインの専門知識をほとんど持ち合わせていない。そこで、創作デザイン画指導やカラーリングなどデザインについて指導方法共有を期待しJICA海外協力隊の要請に至った。創作の楽しさ、アイデアを形にする面白さを伝えると共に、裁縫などの基礎力向上も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先教員と共に以下に取り組む。
1. 各デザイン対象(幼児、ユニフォーム、スポーツウェアなど)に合ったパターンメイキングや裁縫などの実戦的な技術を楽しみながら学べる教材を提案する。
2. デザイン画の技術を向上させるため、カラーリングや着装表現方法、ドレーピングなどを実際に指導する。
3. 卒業制作に向け、ポートフォリオ作成や創作デザイン能力の向上に取り組む。
4. 可能な範囲で実習時のフォローアップや、実習先開拓をサポートする。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

業務用ミシン(Juki等)、刺しゅう機(Okurma, Singer等)、オーバーロックミシン(Juki)、高速ボタン穴かがりミシン(Juki)、アイロンやプレス等、Illustrator CS6、

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:学科長(50代/女性/経験25年)、
同僚(20-30代/女性/経験3年)

活動対象者:16-19歳の学生(約25名)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・Adobe Illustrator

　・ファッション産業界での経験

【地域概況】

【特記事項】