要請番号(JL02616B11)
募集終了
・2017/1 ・2017/2 ・2017/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
マリアナ県病院
3)任地( ボボナロ県マリアナ郡 ) JICA事務所の所在地( ディリ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 5.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
ボボナロ県にあるマリアナ県病院は1950年ポルトガル統治時代に始まり、インドネシアに支配された期間を経て、東ティモールが独立(2002)した後の2008年2月に、新病院が設立された。県内のみならず、近隣のエルメラ県、コバリマ県から来る患者も受け入れている。外科・産科、小児科・内科、手術室・麻酔科、外来・救急科など、管理部門も含めて8科がある。ベッド数は24~30床で、1日当たりの外来患者数は約200名である。ティモール人医師11名・キューバ人医師8名・看護師30名・臨床検査技師5名・薬剤師3名などを含めた総職員数は98名で、稼動している救急車数は1台。年間予算は約117万米ドル(2015)。
【要請概要】
1)要請理由・背景
東ティモールには国立病院が1、県病院が6、また13ある県の全てに保健局があり、その下にはコミュニティー保健センター、ヘルスポスト、移動診療ポストが配置され、国民の保健環境は改善されつつある。しかし医薬品・医療用品に関しては、2つの課題が生じている。①医薬品・医療用品は、保健省が年に1度海外にある医薬品会社へ注文し、その保管と配送を担当している機関へ納められた後に、マリアナ県病院を含むすべての県病院へ、月に1度定期注文・納品されている。そのため欠品が多い。これについて保健省は、医薬品会社への発注回数を2016年中には2回に増やすことを目指している。②東ティモールの大学に薬科が開設されたのは2013年で、現薬局スタッフたちは、高等教育機関で専門教育を受けていない。国際基準に合った発注、在庫管理、品質管理等を遵守するには専門知識を持つ者の支援が必要であり、ボランティアの派遣が要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
赴任後に、これまでの経験等について配属先と話合い、活動の詳細を決めていく。
1. 共働しながら医薬品の在庫管理や保管方法などの課題を整理し、改善のための助言をする。
2. 各科の医師らと連携して、必要とされている医薬品を調査し、効率よく入手する院内体系を整える。
3. 処方された薬を患者が適切に服用できるようなサービス体系を提案し、定着を図っていく。
※人々は伝承医療に頼る傾向がいまだ強い。体調不良の折には薬より植物の葉等を好んで摂取する者が、若者も含め多い。サービスの一環として県保健局と連携することで、配下にあるコミュニティー保健センター、ヘルスポスト、移動診療ポストの関係者を通して住民(特に子どもと妊産婦)への、薬剤知識を向上させる教育支援も期待される。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
各種医薬品、調剤器具等
4)配属先同僚及び活動対象者
職員総数 98名
・薬剤師 3名
-男性、1名、40代、薬科専門高校(卒)・公衆衛生(大卒)、経験20年 ※C/P予定
-女性、2名、ともに20代、国立衛生研究所の薬剤師コース(1年間)修了、経験5年
・扱う処方箋数:約120/日
5)活動使用言語
インドネシア語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:(薬剤師)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)2年以上 備考:活動が多岐に渡る、指導者となる
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(23~32℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(不安定)
【特記事項】
実際の活動や生活では生活言語(テトゥン語)を使用するため、任地到着後に学習する。