【配属機関概要】

3）任地（ ボボナロ県マリアナ郡 ） JICA事務所の所在地（ ディリ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ バス で 約 5.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ボボナロ県にあるマリアナ県病院は1950年ポルトガル統治時代に始まり、インドネシアに支配された期間を経て、東ティモールが独立(2002)した後の2008年2月に、新病院が設立された。県内のみならず、近隣のエルメラ県、コバリマ県から来る患者も受け入れている。外科・産科、小児科・内科、手術室・麻酔科、外来・救急科など、管理部門も含めて8科がある。ベッド数は24～30床で、1日当たりの外来患者数は約200名である。ティモール人医師11名・キューバ人医師8名・看護師30名・臨床検査技師5名・薬剤師3名などを含めた総職員数は98名で、稼動している救急車数は1台。年間予算は約117万米ドル(2015)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

東ティモールには国立病院が1、県病院が6、また13ある県の全てに保健局があり、その下にはコミュニティー保健センター、ヘルスポスト、移動診療ポストが配置され、国民の保健環境は改善されつつある。しかし一方で住民たちは塩分の多い、油で調理した料理を食べることが多く、食事が健康へ与える影響を意識していない。生活習慣病が心配される者がいる一方で、5歳未満児の低体重率は農村部で48%に達し(世界子供白書2015)、世界で3番目に栄養失調児が多いことが報告されている(17/09/2015, World News Report)。マリアナ病院で栄養士は、患者のなかに栄養失調者を見出すことも業務となっている。このような環境のなか、病院スタッフを含む住民が、食生活に関する適切な知識を得、日常生活を通して栄養状態を改善することを普及・実現させるには専門知識を持つ者の支援が必要であり、ボランティアが要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

赴任後に、これまでの経験等について配属先と話合い、活動の詳細を決めていく。
1.同僚たちとともに給食サービスに従事するなか状況をモニタリングして、課題を把握する。 ※サンプルメニュー(妊婦とそ
の家族、23ヶ月・59ヶ月以下の子ども向)は保健省から提供されているが、同食材が得られない場合、変更が可能。
2. 給食サービスや施設管理方法などを改善するための支援計画を、同僚栄養士・病院と話合いながら策定する。
3. ①病院に関わる人々(スタッフ 、入院患者・通院者)に加えて、②近隣にある県保健局と連携することで、配下にあ
るコミュニティー保健センター・ヘルスポスト・移動診療ポストのスタッフと一般住民、特に子どもと妊産婦への、栄養
改善教育も期待される。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

机、椅子、調理施設

4）配属先同僚及び活動対象者

職員総数 98名
・栄養士 1名、女、40代、栄養士訓練コース修了・公衆衛生(大卒)、経験20年
・調理担当者 6名、全員が女、20～40代、高卒、経験2年
・対象入院患者数 10～30名/日程度
※給食提供状況 朝食(7:30)、昼食(12:00)、おやつ(16:00)、夕食(18:00)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

実際の活動や生活では生活言語(テトゥン語)を使用するため、任地到着後に学習する。