要請番号(JL02716B16)
募集終了
・2017/1 ・2017/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
ハノイ市人民委員会
2)配属機関名(日本語)
キムラン村人民委員会
3)任地( ハノイ市キムラン村 ) JICA事務所の所在地( ハノイ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 1.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
人口約6000人のキムラン村は、隣接する陶磁器生産で世界的に有名なバチャン村同様、窯業を中心産業としている村である。1950年代より石膏型を使用した陶磁器生産技術が徐々に広まり、窯業に従事する村民が増え、2009年には伝統窯業村と認定されるに至った。さらに、2014年にはキムラン村人民委員会の元に、窯業を同村の主力産業として拡大・発展させることを目的に陶芸協会が設立された。現在の会員数は約150名である。2015年6~10月には陶磁器短期SVが派遣されていた。
【要請概要】
1)要請理由・背景
キムラン村で2001年から2003年の間に行われた、ベトナムと日本の考古学チームによる発掘調査において、8世紀から17世紀にかけて同地で作陶された貴重な陶磁器が数多く発掘された。このことをきっかけに、人民委員会はもともと戸別に生産・販売してきた陶磁器を、商業ベースで取引できる同村の特産品として振興を目指してきた。その中で陶芸協会の設立に至ったが、従来製品の改良・改善や新技術の導入については積極的に行われていない。そのため、短期SVが派遣され、協会メンバー20~30名に対し、毎週の研修会にて日本の一連の作陶工程について紹介したほか、戸別巡回にて技術指導を行った。2017年度、同配属先にはマーケティングのJVが派遣予定である。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先の一員として、以下の活動を行う。
1. キムラン村やベトナムの窯業の現状を把握する。
2. 型成形による陶磁器生産の特色を生かしながら、キムラン村窯業振興に必要な作陶技術の指導を行う。
3. 導入可能な日本の作陶技術を紹介し、現製品の改良や新製品の開発について協会員へ提案する。
4. 陶芸協会の機材や工房について、管理方法や改善提案を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
・土は近隣の省より取り寄せ、釉薬は村の専門店で国内外の物が取り扱われている
・陶芸協会工房、電動ろくろ(1台)、ガス窯(1台、1300℃、約 80 cm×60 cm×80 cm)
4)配属先同僚及び活動対象者
・人民委員会長(男性/40代)、副委員長(男性/40代)
・陶芸協会会長(男性/40代/陶芸歴30年/陶磁器製作工場長)、副会長
・協会メンバー(主に約15名/30-50代/陶芸歴10-30年)
※ろくろ経験はほぼなく、協会メンバー中約7名が短期SVより3ヶ月間指導をうけた後、自主的に勉強している
5)活動使用言語
ベトナム語
6)生活使用言語
ベトナム語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:陶芸技術を紹介、指導するため
任地での乗物利用の必要性
自転車
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(10~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
陶芸協会員所有の窯:石炭窯70%程度、大規模ガス窯30%未満、電気窯1%程度
(各温度:1180-1250度、1050-1180度、650-900度)