【配属機関概要】

3）任地（ イラム郡ロング ） JICA事務所の所在地（ カトマンズ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 12.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はネパールの東端にあり、紅茶の一大生産地であるイラム郡内にある学校である。幹線道路から山道を3km入った山の中腹に位置している。同校は1962年設立で、就学前児童から8年生までの全校生徒は120名。9年生以降については近くにある高等学校に進学することが多い。政府からの正式な教員の配置が滞っており、現在寄付を基金とした村の運営委員会予算にて、独自に数名の臨時教員を雇用しその不足を補っている。校長は同校に24年務めており(校長としては7年目)、限りある予算と人員の中で魅力ある学校づくりをしようと様々な取り組みをしている。上述の高等学校についても現在青年海外協力隊(JV)を選考中(理科教育)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

事業内容にもあるように、現在同校では限りある予算の中で子供たちの成長を促そうと様々なことに取り組んでいる。例として、同校では校長が率先して教員と子供たちで教室やトイレなどを清掃しており、2016年には郡教育事務所から「最も美しい学校」として表彰されている。また、不定期ではあるがNGOを通したイギリス人の学生ボランティアの受け入れを通じた国際交流や英語での授業を推進している。しかしながら、村における教育に対する意識は高くなく、そういった意識が少なからず卒業後の進学率の低さに影響を与えている。配属先としては、青年海外協力隊(JV)の支援のもと地域に対して魅力のある学校運営を目指したいとしている。そうした中、同校はJICAボランティアの活動により、児童生徒たちの学校生活にインパクトを与え、将来に対する視野を広げることを期待してJVの要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.課業内外の時間を使った、英語や体験学習などの活動(対象学年や活動内容は、本人の得意とする分野を配属先と協議の上決定する)。
2.進学を含めた将来設計に関する現状調査(子供、家族等の希望や意識・知識など)
3.現状調査の結果に基づく子供たちへの自立支援活動
4.学校外の家族や地域を巻き込んだイベントの実施支援(レクリエーションや日本文化紹介など)
5.上記の他、クラブ活動など生徒活動に関わる支援を行い、生徒の社会性や自立心の活性化つながる活動を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

特になし。

4）配属先同僚及び活動対象者

校長 男性 50代
教員9名 (正職員5名、臨時職員4名)
生徒 120名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

配属先はメインロードから小一時間山道を徒歩で入ったところにある。小さな村の中にある学校のため非常に閉鎖的な環境であるが、ここでしかできない生活を心から楽しめる方が望ましい。ホームステイの可能性が高い。