要請番号(JL06017B34)
募集終了
・2018/1 ・2018/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
森林土壌保全省
2)配属機関名(日本語)
パルパ郡森林事務所
3)任地( パルパ郡タンセン ) JICA事務所の所在地( カトマンズ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 10.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、森林土壌保全省森林局の出先機関としてパルパ郡に設けられている森林事務所である。年間事業予算は約2,000万円で、郡内に生育する13.6万haの森林を対象に管理経営を行っている。かつてネパールでは、各郡の森林事務所を事業主体とする、国による一元的な森林管理体制が取られ、地域住民の森林資源へのアクセスを規制していた。その結果、目先の必要に駆られた住民による無秩序な伐採や放牧が横行し、各地の森林が荒廃する事態を招いた。その苦い教訓に基づき、現在は、森林の使用権と管理義務を住民に委譲するコミュニティ・フォレストリー(以下CF)を導入し、住民主体の持続的な森林管理の普及に努めている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
パルパ郡では、地域住民で構成されるフォレスト・ユーザーグループ(以下FUG)が約700件登録されており、現在までに、3.7万haの森林がCF実施の目的で委譲された。各FUGは、承認された森林管理計画に基づき、持続可能な資源管理の原則の下、生活に必要な薪や飼料等を森林から得ると同時に、林内の土地や植生を活用して、経済作物栽培や林産物採取等、生計向上を目的とする活動も実施している。しかし、FUGの技術や知識の欠如により、森林が適切に管理されないケースも多い。配属先も、要員や予算の制約から、管理計画策定から管理活動の実施及び評価に至るプロセスを、きめ細かくフォローすることが難しい。このような背景の下、FUGや配属先の能力強化を通じて、CFがより有効に機能し、持続的森林管理が促進されることを目的に、ボランティアの派遣が要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
住民主体の持続的森林管理の促進を目的に、主に以下の活動に取り組む。
1.配属先の森林資源調査及びデータ分析能力を改善する。
2.地域住民のグループ化(FUG形成)を促進する。
3.FUGの森林管理計画策定能力を強化する。
4.FUGが行う森林管理活動に対する技術支援を行う。
5.配属先とFUG間における情報伝達の円滑化を図る。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
特になし。
4)配属先同僚及び活動対象者
所長(40代 男性):1名
技術スタッフ(森林技官補、森林官):20名
他スタッフ(森林監視員、経理担当、事務員等):34名
5)活動使用言語
ネパール語
6)生活使用言語
ネパール語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)林学 備考:配属先の要望による
[経験]:(実務経験)2年以上 備考:配属先の要望による
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(0~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(不安定)
【特記事項】
ネパールでは、連邦制移行による行政組織改編が行われる予定であり、合格後派遣までに、或いは派遣中に配属先が変更になる可能性がある。