【配属機関概要】

3）任地（ ジャフナ県ジャフナ ） JICA事務所の所在地（ コロンボ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 10.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

生活組合開発局は、主に州内の地域住民を対象として、生産組合活動を推進し、継続的な収入を得ることによって、地域住民の生活の安定を目指している。生産組合の集会・登録、マイクロファイナンス、産品の展示会、経理や生産技術のトレーニングの提供など、地域住民の生産活動を支援する事業を行っている。州内にジャフナ県、キリノッチ県、マナー県、ムラティヴ県、ワウニア県の5県があり、各県にDS(Divisional Secretariat/郡)と呼ばれる行政単位がある。局の年間予算は約11,000万円(2016年度)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同州は内戦の影響を強く受けてきた地域で、元来より最貧困地域であった農村の復興は都市部と比較して遅く、内戦で男手を失った寡婦世帯が多い。その結果、収入源を失い、生活が荒廃した住民が増え、社会問題となっている。
生産組合開発局を通じて、生産組合は経理トレーニングやマイクロクレジットを受けることができるが、市場のニーズに合った生産活動や、付加価値を付けた産品、適正な価格で取引できる販路開拓等、ビジネスとしての視点を強化する必要がある。ジャフナの意欲ある組合を対象として、市場のニーズに合った生産ができるよう支援し、常に収支を意識した生産活動を行うことのできるよう支援することが求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先スタッフの一員としてDS(郡)職員・組合員と共に働きながら、以下の活動を行う。
1. 生産組合が活動している地域を巡回し、組合の生産活動・収支の調査、域内の市場調査を行い、状況を把握する。
2. 商品の改善、生産性の向上、販路拡大など、生産者組合の所得向上に向けたビジネスの改善提案などの助言を行う。また、改善進捗状況のモニタリングも行う。
3. DS(郡)職員との協働を通じて、ビジネススキルや運営方法の改善のための知識を生産組合に伝える。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

文房具、PC、プリンタ、AV機器など。

4）配属先同僚及び活動対象者

・州局長(上長、50代、経験30年以上、大卒)
・県生産組合開発担当官(カウンターパート、30代、経験15年以上、短大卒)
・住民組織、女性グループ(活動対象者)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・マーケティング、金融、あるいは企業経験

【地域概況】

【特記事項】

日本で英語、現地でタミル語の語学訓練。住居はホームステイまたはアネックス(大家宅の同一敷地内にある離れ等)。活動・生活使用言語はタミル語であるが、地方行政官等は英語でコミュニケーション可能。