【配属機関概要】

3）任地（ シンガトカ ） JICA事務所の所在地（ スバ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先のシンガトカ病院は、内科、理学療法科、小児科、産婦人科、眼科、歯科などを有しており、病床数は74床、ナンドロンガ・ナボサ地区内5か所のヘルスセンターも管轄している。病院の職員総数は約100名。日本からの援助としては、過去に看護師、理学療法士の青年海外協力隊(JV)の派遣があり、また、救急車寄贈や医療廃棄物の処分施設などの支援を受けたこともある。海外からの援助としては、オーストラリアによる資金援助や米国ピースコーによる協力実績がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

近年、大洋州諸国では、主に生活習慣病を中心とした非感染症疾患(NCD(Non-Communicable Disease))対策に取り組んでいる。フィジーでも生活習慣病が深刻な問題となっており、食生活改善や運動促進などのプロモーションが実施されているが、現場の栄養士人員の不足などの問題もあり、コミュニティや学校など、地域への浸透は十分行えていない。また、医療職員自身の肥満や高血圧も多く、職員の健康に対する意識にも改善の余地がある。栄養士JVの派遣は2014年初代隊員が活動し、2016年から2代目の隊員が活動している。主にNCDを中心とした患者への栄養指導、給食管理、ヘルスセンターでの母子栄養指導、地域での啓発活動の支援などを行っている。NCD対策は息の長い取り組みが必要であり、JVに対する期待は高いことから、3代目の派遣要請となった。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の栄養士の一員として同僚栄養士や調理員と共に働きながら、以下の活動を行う。
1. NCD患者を含む、外来及び入院患者に対して、食生活や栄養摂取に関する正しい知識を指導する。
2. 学校保健プログラムや地域での検診等の機会を通じ、住民に対する栄養改善についての啓発活動を行う。
3. NCD月間や母乳促進週間、ワールドフードデイなどのプロモーション活動やイベント開催のサポートを行う。
4. 調理員に対し、衛生管理や特別治療食に関する知識向上のためのアドバイスを行う。
5. 他の栄養士JV等と情報共有を行い、効果的なNCD対策に向けて協力する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

コンピュータ、体重計、身長計、コレステロール・ヘモグロビン簡易測定器など

4）配属先同僚及び活動対象者

同僚栄養士:女性、大卒、30代、経験10年以上
女性、大卒、20代、経験2年
調理員: 女性3名(20,40,50代)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

※配属先から提供される住居に同性のJVと2、3人で同居となるか、もしくはホームステイになる可能性がある。