【配属機関概要】

3）任地（ ダハボン県ダハボン市 ） JICA事務所の所在地（ サントドミンゴ特別区 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 5.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

1976年に設立されたカトリック系NGOで、地方FMラジオ放送局。当国北西部地域(ハイチ国境)4県をカバーし、主に貧困層住民を対象とした番組を放送している。小中学生に対する学習番組、地域住民の健康(母子保健他)、感染症(デング熱他)予防、防災・災害(ハリケーン他)情報に関する番組を中心に配信。また、マイクロ・クレジットによる地元女性グループの経済的自立も支援している。2005年、当国在日本国大使館の経済協力により、送信機(RVR社-5KW)を設置した。年間予算約20万米ドル(2017年)。http://radiomarien.org.do/

【要請概要】

1）要請理由・背景

国境地域に暮らす貧困層住民への教育情報、生活に密着した生活情報発信を担う施設として、より多くの住民が情報を受信できるよう(送信機材出力の関係で、配属先の放送を受信できない地域も多い)事業展開を目指し、現状改善、そして将来を見据えた取り組みを行っている。具体的には、インターネットを介したラジオ(以下、インターネットラジオ)の配信、高出力送信機材(10KW)の導入、既存のラジオ放送設備・機材のメンテナンスなどである。特に当国内でも徐々に普及してきたインターネットラジオの配信を導入し、同地域のネットユーザーに対しても広く情報提供できるようなシステムの構築を目指している。しかし、同配属先は、同分野の専門的な知識・経験を有しておらず、本要請となった。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚と協力して、以下の活動を行う。
1. インターネットラジオ配信のインフラ整備にかかる技術支援(インフラ構築、配信管理ソフトウェア導入など)を行う。
2. インターネットラジオ配信のデータ管理(音楽、音源、映像、コマーシャル、リスナー、SNSなど)にかかる技術支援を行う。
3. インターネットラジオ配信に伴う情報セキュリティ(インフラ、データの取り扱い等)の評価・改善を行う。

可能であれば、配属先同僚と協力して、以下の活動を行う。
4. 故障率の低減のため、既存のラジオ放送設備・機材のメンテナンスに必要な技術支援を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

HARDATA社 Dinesat Radio 8.1.1.7、Dinesat Pro Radio 10、DELL社 コンピュータ(7台)、Cisco 880 シリーズ ルーター(2台)、一般事務備品

4）配属先同僚及び活動対象者

1. NGO代表 60代 男性 神父
2. システムエンジニア 20代 女性(カウンターパート、経験年数4年)
3. 放送技術者 50代 男性

今後、更に技術者を採用する予定

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

電気・水道・インターネット・電話などのインフラサービスは一応あるが、常時安定しているわけではない。