【配属機関概要】

3）任地（ ピチンチャ県キト市 ） JICA事務所の所在地（ ピチンチャ県キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

現在、同国内に理学療法士養成校は11校あり、配属先の大学はそのうちの一つである。同大学の理学療法学科は1966年に開設された4年制の養成校で、在籍生徒数は約420名である。4年制のカリキュラムを修了し、卒業試験、研究論文を終えた者が免許を取得できる(国家資格制度はない。)。同学科の教員数は22名、うち17名が理学療法士である。配属先の教員は、授業の実施、実習地開拓及び訪問等を行っている。大学内に理学療法クリニックがあり、2名の理学療法士が外来受け入れおよび学生の実習指導に従事している。同学科の年間予算は2.4万米ドル(事業費のみ)である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は、当国の理学療法分野の発展および障害を抱える国民に貢献する義務を担っている。そのため、最新の知識を取り入れた質の高い教育を提供することが望まれているが、年々増加する学生数に対して、予算の問題から十分な教育設備および人材が確保できていない現状にある。同大学内には簡易的な理学療法実習室があるのみで補装具室、水治室および物理療法機器等は整備されていない。そのため、学生は実習地において実践レベルの評価・治療を習得している。しかし、実習地によっては人材不足および知識不足から十分な指導が出来ていない。現状を改善するために、他国の理学療法士の知識・技術を取り入れ、より充実した教育を学生に提供するために今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と話し合い、下記の活動を実施する。
1.授業に参加したり実習地を訪問したりして、改善が必要な点を分析し、教員に提案する。
2.教員と共に実習方法を見直す。また、単独で実習地を訪問し学生を指導する。
3.学生に対して、研究・論文作成に関するアドバイスを行う。
4.授業に参加し、教員の補助として学生の指導にあたる。
5.学科が実施を予定している地域住民の治療(奉仕活動)に参加し、患者を通して学生および教員へ知識および技術の移転をする。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務机、教室(机、椅子、ベット等)、大学内理学療法クリニック(プラットホーム、バランスボール、歩行器、治療用マット、磁気治療器、超音波治療器、電気刺激治療器、ホットパック、パラフィン等)。

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:学科長/PT/女性/30歳代/経験年数15年以上
実習担当/PT/男性/60歳代/経験年数35年以上
実習担当/PT/男性/30歳代/経験年数5年以上
クリニック/PT/女性/50歳代/経験年数25年以上
その他の理学療法士15名
活動対象者:学生約420名、実習地の理学療法士

【資格条件等】

[参考情報]：

　・PT養成校の勤務経験あればなおよい

　・実習生スーパーバイザー経験

【地域概況】

【特記事項】

配属先は車両を所有していないため、実習地訪問は公共交通機関(バス)を利用する。
住居は着任当初はホームスティの予定。