【配属機関概要】

3）任地（ トゥングラウア県ケロ市 ） JICA事務所の所在地（ ピチンチャ県キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

サンティアゴ・デ・ケロ市はエクアドル国中央部、トゥングラウア県に位置し、約2万人の人口を有する。配属先となる社会活動連帯ユニットは、同市が推進する社会発展事業の一環として設立された。市内の高齢者、その中でも特に貧困層や障害を抱えている人々を対象として、同ユニットは入居型介護施設の運営のほか、管轄地域の巡回・訪問介護サービスを実施している。また、エクアドル国経済社会参画省(MIES)とも連携し各業務を実施している。同市の年間予算は約34万米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先にはソーシャルワーカーを中心に作業・理学療法士、精神科医が在籍しており、利用者の生活支援や訪問介護に従事している。しかし、サービス利用者には貧困層に属する高齢者が多く、中には障害を持っていたり、また身寄りがなく生活の基盤が不安定な状態にあるなど、対象者の実態は多様である。この状況から、配属先は各分野の連携促進、およびその効率化の必要性を感じ、本要請に至った。またエクアドル国では、介護福祉士のような高齢者福祉を専門とする職が未だ確立されておらず、日々の介護業務への指導だけでなく、プログラムやマニュアルの策定など制度・運営面においてもニーズは高い。高齢者福祉・介護、およびインクルーシブ社会実現への取り組みにおいて実績のある日本の知見・技術の導入、地域住民への啓発も含めた活動が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と相談しながら、以下の活動を実施する。
1.サービス利用者および施設入居者への介護業務を補助し、助言する。
2.訪問介護へ同行し、同居家族に向けて適切な介護指導を提言をする。
3.分野ごとの担当者の業務連携効率化を図り、運営調整やプログラム作成等を支援する。
4.食事や運動などをとおした生活改善について、実施方針やマニュアル策定への助言をする。
5.関係施設や一般市民へ向けた、高齢者介護・障害者支援に関する啓発活動を実施する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務所、リハビリテーション・介護関連機材(車いす、マッサージ機具、運動用具)、食堂、調理場、施設入居者用個室

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
ソーシャルワーカー(30代女性、経験7年)、理学療法士(40代女性、経験15年)、作業療法士(30代女性、経験6年)、その他医師、看護師など
活動対象者:
施設入居者(65～95歳、20名)、訪問介護サービス利用者(65～95歳、200名)および家族、地域住民

【資格条件等】

[参考情報]：

　・病院・高齢者施設等での実務経験

【地域概況】

【特記事項】