2020年度 春 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL46920A26)
募集終了

国名
モロッコ
職種コード 職種
G158 理科教育
年齢制限
活動形態
個別
区分
交替
3代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2020/2 ・2021/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究省

2)配属機関名(日本語)

マラケシュ-サフィ地方教員養成校

3)任地( マラケシュ県マラケシュ市 ) JICA事務所の所在地( ラバト )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 4.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

教員の育成を目的にモロッコの各地方に設置されている教員養成校では、中・高等学校の教員を養成している。養成期間は7ヶ月間(1月から7月まで)で、1日3講座(各3時間)の講義や実験・実習が行われている。研修生は教育学ではなく他分野の学士や修士を卒業している者も多い。理科教育は小学校ではごく簡単な内容を教え、本格的には中学校からSVT(生物・地学合同の内容)の授業として実施される。JICA海外協力隊は2014年から理科教育のシニア海外協力隊を2代派遣した。

【要請概要】

1)要請理由・背景

モロッコでは1999年から2009年までを「モロッコ国教育の十年」と定め、基礎教育の普及に取り組み、その結果、初等教育純就学率は大幅に改善した。一方で留年率・退学率は依然として高いほか、他国と比較すると学習到達度の低さ、都市部と地方部の格差などが問題とされている。国際数学・理科教育調査(TIMSS)(2016年)では52か国中51位という結果がある。現在、「長期開発計画2015~2030」の政策が実施されおり、その中でも教育の質改善が求められている。理科の授業方法は日本と大きく異なり、教師主体の授業が行われている。前任者は柔軟に考え、現地のやり方を受け入れつつ、簡単な実習・実験を行ったり、その重要性を伝える活動を行った。これまでの活動が評価され後続要請となった。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

教員養成校の中・高の理科教員育成課程の研修生を対象に、同僚と協力して以下の活動を行う。
1.実験を適切に取り入れ、生徒が主体的に学ぶ授業を行う重要性を指導・助言する。その際、学習指導計画や学習指導案の必要性を説明する。
2.身近な材料を工夫した実験を研修生に指導する。
3.地元の学校を管轄する教育省県支局と協力し、同市内の中学校や高校の授業を視察し、その情報を養成校の授業にフィードバックすることも考えられる。また現職教員と中学校や高校にて実験・実習を共働して実施することも考えられる。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

理科実験器具、前任らが作成した実験書、デジタル教材

4)配属先同僚及び活動対象者

校長(男性 50代)
理科専科教授(8名、男性、女性、30~40代)
環境教育担当コーディネーター(女性50代)

5)活動使用言語

フランス語

6)生活使用言語

アラビア語

7)選考指定言語

英語(レベル:B)

【資格条件等】

[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))
    (小学校教諭)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(修士) 備考:同僚が修士課程以上を持つため

[経験]:(教員経験)5年以上 備考:教員への研修を行うため

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(地中海性気候) 気温:(5~45 ℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

日本と考え方が大きく異なるため、当地の方法を受容する姿勢が必要である。また、日本での理科教育の様子や、理解を深めるための実習・実験の必要性を積極的に説明する意欲が必要となる。