【配属機関概要】

3）任地（ アムハラ州メラウィ ） JICA事務所の所在地（ アディスアベバ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

アムハラ州の州都バハルダールからミニバスで1時間の町メラウィにある公立小学校。生徒数約2000名、職員数は57名。エチオピアの小学校はGrade1～8の8年制(小学校1年～中学校2年に相当)で概ね7～14歳の生徒が在籍しており、授業には現地公用語であるアムハラ語が用いられている。授業は、Grade6までは1科目、Grade7～8では物理・化学・生物に分かれて実施されている。年間予算は約274,000ブル(約100万円)。過去に同校では理科教育隊員2名、小学校教育隊員1名が活動しており、今回も小学校教育隊員の要請が同時に出されている。2019年中に理科実験室を含む全校舎が新設予定。

【要請概要】

1）要請理由・背景

エチオピア政府の教育方針では、理論偏重の教育からより実践的な教育への転換を目指している。しかしながら教育現場では、教員の実験に関する経験・知識不足や教材の入手困難から依然として板書中心の授業が主流であり、実験・観察を取り入れた実践的な理科授業の普及が課題となっている。配属先校では過去の理科教育隊員の取り組みにより、現地で入手可能な教材を利用した実践的な授業が定着しかけていたが、隊員の帰国後、教員の異動等が発生し、これらの活動の継続が困難となってしまっていた。過去の隊員の活動を高く評価した学校長より再度の支援と同校への定着化が期待され、今般の要請となった。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.同僚教員と協力して、理科実験室の整備を行う
2.中学校1～2年生に相当する生徒を対象にし、同僚とともに現地で入手可能な材料を使用した理科実験や観察を取り入れた授業を行う。
3.同僚理科教員を対象にした上記2.の勉強会の実施や指導方法の助言を行う
4.放課後に実験室に来る生徒の自主活動(サイエンスクラブ)を支援する

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

理科実験室および準備室(新設予定)、薬品(種類や数は少ない)、試験管、手作りの教材など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:校長:男性40代
同僚理科教員:4名(化学1名、物理1名、生物1名、一般理科1名)

活動対象者:Grade5～8(小学校5～中学校2年生に相当)の生徒:約50人/クラス、各学年3～5クラス

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

活動には現地語(アムハラ語)によるコミュニケーションが必要となり、エチオピア派遣後の現地語学訓練で学習する。
停電:30分～数時間程度の停電が週数回発生、断水:ほぼ毎日発生