【配属機関概要】

3）任地（ アルト・パラナ県イグアス市 ） JICA事務所の所在地（ アスンシオン市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 4.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先のあるイグアス移住地は、パラグアイに戦後開設された4つの移住地の1つであり、首都アスンシオンから約300km離れた地域に位置する。イグアス市の人口の内訳は日本人・日系人が約180世帯約880人、パラグアイ人が約1400世帯約1万人である。配属先は1967年に設立され、日本語学校の運営、採石場運営、道路補修・管理、上下道運営、診療所、薬局運営の他文化・体育事業の実施等を行う組織である。現在の会員数は約190名(賛助会員含む)。2015年7月までソーシャルワーカーのNJVが活動していた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先が運営する診療所は、同地域の唯一の日系団体が運営する診療所として地域住民にとって重要な役割を担っており、現在のパラグアイの最新医療、看護技術等を取り入れるべく管理・運営を行っている。一方、同地域でも高齢化が進んでおり、一般診療の他に在宅医療やデイサービス等、高齢者を対象にした医療の充実が求められているのが現状である。この状況を受け、高齢者福祉の支援も視野に入れた看護業務の質の向上や診療所内の環境整備の改善等への取り組みを検討している。そこで、看護業務の技術や知見を有する方からの協力や支援が必要となり本要請に至った。また、ボランティアは、地元看護師と共に診療所及び診療所の付属施設である機能回復センターにおいて日系高齢者福祉事業の活動支援(デイサービス、健康相談、勉強会、研修会等)についても協力が求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

診療所看護師、地元福祉ボランティア等と共に以下の活動を行う。
1.一般診療業務(身体・血圧測定、カルテ整理、薬品管理等)を行う。(4日/週)
2.デイサービス等高齢者福祉活動支援を行う。(1日/2週の予定)
3.看護師や福祉ボランティア等対象にした研修会の企画・運営等を行う。
4.要介護者等を対象とした訪問看護の支援を行う。
5.高齢者等福祉・介護や看護等に関する支援を行う。(アドバイス等)

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

パソコン、インターネットWi-Fi、コピー機、ファックス、音響装置他

4）配属先同僚及び活動対象者

・日本人会:福利厚生担当理事(非常勤)、事務局長、老人クラブ代表各1名
・診療所スタッフ:院長(日系)、看護師、事務職員(計12名。看護師のうち3名は日系)
・高齢者福祉:福祉ボランティア9名
・その他:高齢者約145名(内、デイケア利用者約20名、在宅訪問利用者約4名、老人クラブ出席者約30名等)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

活動言語は日本語。診療所では日系人だけでなく、パラグアイ人も来院するため、スペイン語力が必要。