要請番号(JL00922B09)
募集終了
・2023/2 ・2023/4 ・2024/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
女性・家族・社会開発省
2)配属機関名(日本語)
ルマ・エサン高齢者施設クアラ・クブ・バル
3)任地( スランゴール州クアラ・クブ・バル ) JICA事務所の所在地( クアラルンプール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道+車 で 約 2.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
社会福祉局では障害者・小児・高齢者など社会的弱者の支援を行っており、その高齢者部門では入所施設の運営や高齢者のエンパワメント、移動手段提供等を管理している。配属先は、主に入所施設の管理運営を担当し、身寄りがなく収入がない60歳以上の高齢者のうち、自分の意志があり、HIV等の感染症の問題がなく、身体障害等により寝たきりである利用者を同福祉局の審査後に受け入れている。配属先と同様の施設はマレー半島に2ヵ所あり、現在は対面での理学療法や集団療法が行われている。なお、日常生活活動の自立が可能な場合は、マレー半島にある他10ヵ所ある入所施設で受け入れられている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
入所者約110名の多くは脳梗塞などの後遺症から身体障害、またはアルツハイマーなどの認知症があり、そのうち約40名は車いすなどを使用することが可能であるが、それ以外は寝たきりの高齢者である。配属先は理学療法士、看護師、介助員計62名で対応している。日々の余暇活動は理学療法士がリハビリテーションとは別に実施している。また、介助員は高校卒業後に専門的な教育をほとんど受けないまま保健省に採用され病院や施設に派遣されており、生活介助、安全確保や環境整備などは巡回ベースの医師の指示に基づいて実施しているため、その質にばらつきがある。同国では高齢者に対する理学療法の経験を持つ者が少ないため、知識の共有や効果的なリハビリテーション実施が期待され要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
同僚理学療法士とともに、以下の活動を行う。
1. 入所者の身体機能のレベルに合わせ、身近なもので機能改善や機能維持のリハビリテーションを実施する。
2. 介助員が実施可能な生活介助方法やリハビリテーション等を提案・改善する。
3. 寝たきりの状態を改善するため、理学療法士や看護師、介助員に対して褥瘡予防や移乗の方法などを紹介する。
4. 入所者に対する安全面確保や環境整備に向けた取り組みなどを提案し、導入する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
歩行器、四点杖、ハンドセラピーボール、経皮的電気刺激療法器、聴診器、血圧計、バランスパッド、平行棒、ショルダーホイールなど、リハビリテーションルームにあるリハビリ器具
4)配属先同僚及び活動対象者
施設長:30代男性・配属先勤務歴1年、副施設長:50代男性・同勤務歴1年、
理学療法士2名:30代男性・同勤務歴9年、20代女性・同勤務歴2年、看護師11名:20-50代男女・同勤務歴5-10年、介助員49名:20-50代男女、ソーシャルワーカー3名:20-50代男女
入所者:約110名
5)活動使用言語
マレー語
6)生活使用言語
マレー語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(理学療法士)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)保健医療 備考:同僚に合わせるため
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:同僚に助言するため
[参考情報]:
・要介護高齢者施設での経験(必ず)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
新型コロナウイルス感染症の感染状況等に応じ、活動内容は適宜配属先と調整する。
配属先と住居予定地が離れているため、自転車による通勤の可能性がある。