【配属機関概要】

3）任地（ サバ州コタキナバル ） JICA事務所の所在地（ クアラルンプール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 4.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はサバ州青年スポーツ省登録のNGOで、器械体操及び新体操を指導している。新体操は就学前の5歳-17歳の女子選手約80名が、平日の放課後(15時-21時)と週末の日中(8時-21時)に練習している。当協会は父兄によって運営され、予算は選手の月謝及びサバ州スポーツカウンシルからの補助金である。マレー半島の都市部に比べると競技レベルは高くなく、競技人口が少ないため実践の場が限られ、選手のレベルアップが課題である。2019年7月まで青年海外協力隊が活動した。コロナ禍においても感染対策を徹底した中練習は継続され、レベル分けされたクラスごとに毎日数時間の練習を熱心に行い競技力向上に努めている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

現在コーチとアシスタントコーチ計7名が指導している。練習施設は州立体育館の体操競技用マット1面と限られているため、体育館ロビーなどにも簡易マットを敷き、練習時間や内容・クラス編成などを工夫して1回3時間の練習を週3回は確保できるようにしている。マレーシアには国際ルール以外に独自のルールや技術レベル承認審査があり、それらは全国大会出場には必ずクリアする必要があるが、サバ州では他州に比べ基礎体力、基礎技術の強化に後れを取っている。前任者の活動により海外協力隊への期待は高く、限られた練習環境の課題を乗り越え、心身ともに選手を育成するコーチングの提案、選手とコーチが安全かつ目標をもって競技に取り組める支援が期待され本要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

選手の競技力向上、新体操を通した心身の健やかな成長を促すために、同僚コーチと協力して以下の活動に取り組む。
1. マレーシア独自のルールを理解するとともに、国際ルールに則った指導法、演技構成や大会出場申請書類の準備・記入方法等を現地コーチと共有し、コーチのレベルアップを目指す。
2. 基礎体力、基礎技術向上の為の練習計画と内容の改善を提案する。
3. 選手に直接指導を行い、日誌等を利用したモチベーションアップを計りつつ、怪我の予防等競技力向上以外の知識も深める。
4. 団体競技のレベルアップに加え、ナショナルチーム加入を狙えるような個人選手の強化に取り組む。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

新体操フロア(一面)、CDデッキなどの音響設備

4）配属先同僚及び活動対象者

同僚:コーチ(20-50代、コーチLevel 1&2,指導歴1-8年、パートタイム)、アシスタントコーチ(16-20歳、Level 1、選手兼務)、計7名
※コーチレベルは4段階あり、1は初級
選手: 就学前(初心者)からレベルごとに11クラス、計約80名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・赴任までに国際審判(FIG)の理解が必要

【地域概況】

【特記事項】

平日は午後から夜間、週末は日中の指導があり、休日は相談の上決定する。