要請番号(JL00924B05)
募集終了
・2025/1 ・2025/2 ・2025/3 ・2026/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育省
2)配属機関名(日本語)
ベントン教育事務所
3)任地( パハン州ベントン ) JICA事務所の所在地( クアラルンプール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 2.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
当国では技術協力プロジェクト「全人教育推進プロジェクト」(通称マクムール)を2021年~2025年12月まで実施しており、日本の学校教育の特徴のひとつである特別活動を通じた非認知能力の育成に着目し活動を推進している。
配属先は本プロジェクト対象地区3つの内の1つであり、日本で言うところの教育委員会として地区内の幼稚園から中学・高等学校(Secondary)までの教育全般を担当している。ベントン地区には38校の小学校(幼稚園を併設する学校もある)があり、現在はその内5校がプロジェクトのパイロット校となっている。パイロット校の規模は生徒数200~300名、各クラス20名程度のところが多い。
【要請概要】
1)要請理由・背景
マクムールプロジェクトでは非認知能力を養うために、子どもたちの自主的な活動、経験(成功/失敗ともに)からの学び、全員にチャンスを与えることを具体化する活動(マクムール活動)を推進している。プロジェクトを通して、教育事務所職員及びパイロット校担当教師へ日本の学校視察を含む研修を行っているが、現場の教師自身が主体性を育むことを目的とした学校・学級活動を経験したことが少ないため、具体的にどのように活動を進めていけばよいか体験的に理解できていないことが多い。そのため日本の学校教育を受けた隊員の経験を基に、各学校の状況にあわせて子どもたちのやる気や前向きな姿勢を引き出していくこと、またその取り組みを地区内の小学校に広めていくことが期待されて隊員要請が行われた。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
地区内のマクムール担当教師と協力して、非認知能力の向上に資する活動を提案しサポートする。以下は、その例となる。
1. 挨拶運動、朝礼、日直活動、教科係活動、朝の会・終わりの会、学級会活動など生徒が全員参加できる活動、生徒の主体性を育むことができる活動の提案・支援。
2. 適切な個人目標やクラス目標の設定、自己肯定感を高める教室掲示の提案・支援。
3. 生徒が主体となって活躍できる行事(運動会など)、放課後のクラブ活動、学校菜園や動物飼育などの提案・支援。
4. 中休みの軽食後の後片付けや清掃活動を清潔かつ効率的に行うノウハウの提供、習慣づけの支援。
5. マクムールでは学校生活を安心に楽しく過ごす場として位置づけており、安全な学校環境づくりに関連する提案。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
各学校が準備する教材・教具、消耗品など
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
副教育局長(50歳代、男性、経験30年以上)
指導主事(40歳代、男性、経験20年以上)、他指導主事7名
活動対象者:
パイロット校マクムール担当教師、各校教師、生徒
5)活動使用言語
マレー語
6)生活使用言語
マレー語
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:(女性) 備考:男女別の活動が見込まれるため
[学歴]:(大卒) 備考:同僚教員の学歴を考慮
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:期待されている活動を遂行するため
[参考情報]:
・日本の学校を卒業していること(必ず)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・高い専門知識や経験は必要としないが、日本の特別活動をマレーシアに適応させるための力として、柔軟な発想やアイデア、コミュニケーション能力などが期待されている。
・同配属先からは、地区内での普及を推進するため2名の隊員要請が挙げられている。