【配属機関概要】

3）任地（ イロイロ州ティグバワン町 ） JICA事務所の所在地（ マニラ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はイロイロ州ティグバワン町の21の公立小学校を管轄する教育省の地方機関である。2017年の管轄地区の教員等を含めた職員は270名、予算は約820万円。教育省は、各町に少なくとも1ヶ所は障害児教育を行う特別教育センターを設立する方針であるが、ティグバワン町には特別教育センターがないことから、配属先はティグバワンセントラル小学校で特別教育プログラムを開始し、障害がある児童・生徒を対象に教育を行っている。同プログラムへの年間予算は約10万円。将来的に特別教育センターとして運営し、地域の障害児教育を進めていく予定である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ティグバワンセントラル小学校で実施中の特別教育プログラムでは、知的障害、聴覚障害、自閉症等の児童生徒への教育を行っている。現状フィリピンの障害児を取り巻く環境においては、学業終了後の就職先の受け皿が無く、成人年齢に達していても年少の児童と共に学校にとどまり続ける生徒が少なくない。配属先はこのような児童生徒が少しでも社会で自立できるような支援が必要だと考えている。そのため、青年海外協力隊(JV)による作業学習への支援が求められており、要請に至った。対象となる生徒は10代後半から20代前半の約13名で、聴覚障害、知的障害等がある。なお、フィリピンの学校で行われている一般的な作業学習は手工芸、お菓子作り。2016年度1次隊で派遣された初代JVは学習環境の改善やカリキュラムの整備、保護者への障害児教育に関する適切な情報提供等の活動を行った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

同僚教師と共に以下の活動を行う。

1. 障害のある生徒を対象に手工芸や調理などの作業学習の指導や簡単なパソコン指導を行う
2. 障害のある生徒の保護者や関係者を対象に障害児教育に関するワークショップ開催の支援を行う
3. グループ派遣で同州派遣中の障害児・者支援分野のJVと情報共有しながらセミナー等の企画・調整を行う

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

パソコン、プリンター等の事務機器

4）配属先同僚及び活動対象者

常勤教員 2名
男性20代 経験7年
女性30代 経験8年

【資格条件等】

[参考情報]：

　・特別支援学校教諭免許状の取得者が望ましい

【地域概況】

【特記事項】

JICA事務所からマニラ空港までは車で1時間