2023年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL01223B05)
募集終了

国名
フィリピン
職種コード 職種
C108 土壌肥料
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1
地域土壌研究室 内観 配属先の同僚たち(1) 配属先の同僚たち(2) 配属先の同僚たち(2) 配属先の同僚たち(2)

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

国家経済開発庁ボランティア調整局

2)配属機関名(日本語)

農業省第7地域事務所 地域土壌研究室

3)任地( セブ州マンダウェ市 ) JICA事務所の所在地( マニラ首都圏マカティ市 )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機+バス で 約 2.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

農業省の地域事務所管轄の地域土壌研究室は第7地域の4州(セブ、ボホール、シキホール、ネグロスオリエンタル州)の土壌の健康状態をモニタリングし、土壌検査の実施に基づいて土壌保全のための戦略を立て、改善や推奨肥料の提案などを行っている。通常業務としては土壌サンプリング採集、土壌物理分析(テクスチャ―、嵩密度 、保水力等)、土壌成分分析、土壌肥沃度調査及びマッピングなどを行っており、その他現在実施しているプロジェクトとしてボホール州の稲作農家を対象とした生産性向上を目指した土壌の健全性回復計画がある。

【要請概要】

1)要請理由・背景

農業省地域事務所は、食料自給のためのコメの生産量の増加というビジョンを掲げ、ボホール州の多くの稲作農家及び生産者グループを支援している。しかし同州のほとんどの地域の土壌は酸性化が顕著で、土壌の健全性を取り戻す必要があり、有機肥料を組み合わせてバランスのとれた施肥の導入を推進している状況。そんな中、より効果的な支援に向けて、配属先によるボホール州での土壌の健全性回復計画が立ち上がり、JICA海外協力隊の要請となった。隊員には研究室での通常業務に対しても共に作業を行い、改善や効率性についての助言や提案等を行いながら、主にボホール州でのプロジェクトに対して知識や技術の共有を期待されており、必要に応じてボホール州へ出向いて活動を行う。プロジェクトの目標は、バランスの取れた施肥戦略による土壌肥沃度の向上、無機肥料コストの削減及び土壌健全性の促進。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

セブの研究室を拠点に、ボホール州を訪れながら同僚と共に以下の活動を行う。
1. 稲作地帯の作付け毎の土壌サンプリング
2. サンプル分析と結果に対する推奨肥料の提案
3. デモファームのデータ収集支援、施肥後の結果分析
4. 稲作農家/グループとの土壌についてのディスカッション及び健全性や回復についての研修計画及び実施
5. その他、研究室での作業への協力

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ラボ施設及び各種機器 (土壌オーガー、乾燥炉、土壌粉砕機、往復加振機、紫外可視分光光度計、上載天秤、原子吸光光度計、pHメーター等)
現在ボホール州タリボンにある100ヘクタールのデモファームでプロジェクトが始まっている。セブ島からボホール島へは通常フェリーで1~2時間。

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先職員は9名
所属長:50代女性(化学者)
カウンターパート:20代女性(土壌科学専攻)
研究所には3名の化学者及び3名のアシスタントが在籍
プロジェクト担当:20~30代の4名(経験5~8年、男性)
活動対象者:配属先同僚、稲作農家(5つのクラスターに分かれておりおよそ1000名が1,650ヘクタールを耕作)

5)活動使用言語

英語

6)生活使用言語

その他

7)選考指定言語

英語(レベル:C)

【資格条件等】

[免許]:(    )

[性別]:(男性) 備考:配属先の希望

[学歴]:(大卒)農学系 備考:専門知識が必要

[経験]:(実務経験)2年以上 備考:分析及び改善提案を行うため

[参考情報]:

 ・学歴専攻:土壌科学等、農業関連の土壌知識

 ・農業関連の土壌調査分析経験:なお良い

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(25 ~ 35℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

2007~11年にかけて2代に渡りJOCVを受け入れており、初代は各種作業を通じて研究室の基本的な土壌調査分析能力の向上に寄与し、GISを用いた土壌マッピングを取り入れた。2代目がそれを引き継ぎGIS操作も含めた土壌肥沃度マッピングについての技術指導を行い、定着の足掛かりを作り、現在も継続されている。