要請番号(JL01224B06)
募集終了
・2025/1 ・2025/2 ・2025/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国家経済開発庁ボランティア調整局
2)配属機関名(日本語)
バギオ市役所環境公園管理事務所(CEPMO)
3)任地( ベンゲット州バギオ市 ) JICA事務所の所在地( マニラ首都圏マカティ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 5.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
バギオ市は標高1,500mの高地に位置しており、年中冷涼な気候であることから、避暑地として急速に開発が進んできました。1970年代は9万人程度の人口でしたが、2020年には36万人を超え、50年間で人口は4倍に拡大しました。丘陵地に発達した町であるため、市街基盤整備が立ち遅れたままであり、環境汚染も課題の一つとなっています。配属先であるCEPMOは、バギオ市役所の18部署の一つとして、環境大気質管理、都市用水路管理、公園管理、森林・河川流域管理を担っています。市役所全体の職員数は約200名 。現在、JICA支援により、日本企業による汚水処理浄化槽導入事業が実施されています。
【要請概要】
1)要請理由・背景
バギオ市は丘陵地に急速に発達した町であるため市街基盤整備が十分に整備されておらず、また、避暑地として観光客も多く訪れることから、社会サービスが十分に追いつかない状況にあります。過去にはJICA無償資金援助により下水処理場建設と下水管整備が実施されたものの、人口の拡大の影響もあり家庭からの生活雑排水は河川にそのまま放流されている地域も多く、また、家畜の糞尿の違法な放流も報告されており、流域の水質汚染源となっています。バギオ市は4つの河川の源流に位置していることから、周辺への影響も少なくありません。このような背景から、河川の自然浄化能力を向上させるため、JICA協力隊の要請に至りました。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
CEPMOの同僚スタッフ並びに市役所土木事務所、都市計画開発事務所と協力し、下記の業務に携わります。
1. バギオ市内にある4本の河川の現状調査(簡単な水質調査、浸食調査、可能であれば水生生物調査も含まれる)
2. 市内4本の河川のうち、隣接するラ・トリニダット町に流れているバリリ川(Balili river)を優先し、河川の自然浄化能力向上、堤防安定化、生態系回復に向けたアイデアの提供、改修工事のための設計、施工を支援する。
バリリ川を含む4本の河川は、バギオ市内の最下流部で川幅は10m程度、水深は20~30センチ程度(乾季)。
3. 市民向けの河川環境保全活動(クリーンキャンペーン等)といったイベントへの協力
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
AutoCAD、測量機器一式
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
7名 - 30代から60代、土木技師2名(30代)含む
活動対象者:
土木施工業者(河川改修)
一般市民(河川環境保全活動)
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)土木工学 備考:業務のため必要
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:実践力が求められる
[参考情報]:
・河川改修の経験が必要
・河川計画策定や河川環境の経験があると望ましい
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(10 ~ 25℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
AutoCADの使用経験があると尚良い(対応が難しい場合は、同僚エンジニアが図面作成を支援)。
任地のBaguioは比較的小さな町であり、医療設備の整った病院のあるクラーク市までは、公共交通機関で3時間を要します。
同配属先からは環境行政要請も出ているほか、日本企業の汚水処理浄化槽導入事業と緩やかな協力も期待されています。