要請番号(JL02118A01)
募集終了
・2018/3 ・2019/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
公共事業運輸省
2)配属機関名(日本語)
シェムリアップ州公共事業運輸局・下水道ユニット
3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
公共事業省シェムリアップ公共事業局は、州政府と連携しながら公共インフラの整備と管理を行う組織である。局内は、7部/事務所で構成され、活動の拠点となる下水道ユニットは、2009年に一期の事業となる仏国開発庁(AFD)とアジア開発銀行(ADB)事業の完成と合わせて本格的に業務を開始している。下水道と河川排水路の工事は、海外の開発ローンを活用して実施され、下水道ユニットは、現場において工事の執行と完成施設の管理に直接関わっている。職員は総員32名、下水道ユニットの運営費は、年間45,000ドル程度で下水道事業収益によるものである。処理場はラグーン方式、8,000立方メートル/日の処理能力がある。
【要請概要】
1)要請理由・背景
アンコール世界遺産を有するシェムリアップは、観光産業の発展に伴い急速にホテル、商店、住宅の建設が進んでいる。そのため、雨水排水施設として機能していた水路網や湖沼等が消滅して洪水が起こりやすくなっている。また、増加したホテル等からの排水が河川や湖沼を汚染している。そこで2006年から排水事業が本格化し、AFDやADBの支援により排水路及び下水処理施設が完成したが、下水幹線の施工不良により本格稼働ができず、2017年中に改修工事が開始される予定である。このような状況下、当配属先の水質試験室では、市内各所の汚水状況調査や下水浄化施設内の水質調査を行い、敷設事業対象地区における優先度を検討するためのデータや、下水施設の維持管理に関する資料を提供している。しかし、同試験室には専属職員が1名しか配されておらず、かつ、知識はあっても実践経験が十分でないため、ボランティアの支援を求めることになった。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1.水質試験室の機材活用に関するアドバイスを行う。
2.市内水質調査における技術面、運営面双方に関する支援を行う。
3.今後、市内学校の学生や市民への水利用と公衆衛生、環境保全に関する啓発活動を開始する予定なので、可能な範囲で協力する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
デジタル・リアクター(pH、導電率、溶存酸素、ORPの測定器)、マルチパラメーター・メーター(全リン、全窒素、COD測定用の過熱分解器)、ポータブル吸光光度計、精製水生成機、顕微鏡、実験用器材一式など
4)配属先同僚及び活動対象者
公共事業運輸局次長(50歳代:男性)、下水道ユニット長(50歳代:男性)、水質試験室検査官(30歳代:女性)
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)2年以上 備考:現地技術者に技術協力を行うため
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
配属先はシェムリアップ市郊外にあり、市内から悪路を通る必要があります。そこを徒歩、またはトゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシー等で通勤することになります。