要請番号(JL02122B04)
募集終了
・2023/2 ・2023/4 ・2024/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
シェムリアップ州教育青年スポーツ局初等教育課
3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は世界遺産・アンコールワットの街、シェムリアップの中心部から約5㎞に位置する州の教育行政機関である。日本の各自治体の教育委員会に相当し、これまで歴代9名の隊員が同局へ派遣されたため、協力隊活動への理解は明るい。本要請で隊員が所属するのは小学校教育全般を管轄する「初等教育課」であり、歴代2名の小学校教育隊員が所属し、両者とも学校巡回で算数教育の質の向上を主軸に活動している(2人目は2024年3月までの任期で現在も活動中)。本要請では小学校巡回で音楽教育の普及を行う隊員を求めており、同課にて音楽を主軸に活動する隊員派遣は初めてとなる。
【要請概要】
1)要請理由・背景
同州は初等教育における音楽教育の普及を積極的に行いたいものの、教員の指導力向上が課題となっている。カンボジア国内で音楽・体育・図工等情操教育が教科として各学校で注力され始めたのが2010年代以降であり、現職の教員は自身が授業を受けた経験が少ないだけでなく、教授法の研修も十分に受けていない事が多い。音楽に関しては2016年以降の科目再編成時に「芸術科」の一部に新たに内包された一方、多くの学校で教員が指導できないため授業が省略されている現実もある。これらの背景から、音楽教育普及・促進に向けて、複数の小学校にて巡回指導を行う事の出来る日本の教員経験者を求める本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 教育局の指定する複数の小学校にて、単独もしくは同僚教員と共に、現場にある教具を活用して日本の経験を活かした音楽の授業を行う。
2. 授業前後の時間を活用し、限られた教材・環境でできる授業の展開方法を同僚教員と共に考え、同僚教員の指導の引き出しを増やす。
3. 音楽を中心としつつ、各巡回先の要請と余力に応じて、同じ芸術科目に内包される図工・美術の授業の支援も行う。
4. 教育局の一職員として、要請に応じて課内の平常業務(教員向けセミナー、学校視察、巡回報告書作成等)に携わる。
上記4点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先(教育局・各巡回先の学校)の要請に沿って柔軟に計画する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
教育局:執務スペース(自席)/各学校:ピアノ・ピアニカ等(全巡回先に常設ではない)
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:初等教育課職員11名(男性6名、女性5名、40-50代、全員が元学校教員)、JOCV1名(2024年3月まで活動・小学校教育・巡回にて算数指導)
活動対象者:巡回先の小学校に所属する全生徒。巡回校は3校程度を予定、詳細は赴任時に教育局が指定。
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく支援が求められるため
[汎用経験]:
・ピアノの指導経験
[参考情報]:
・小学校における音楽の指導経験(必須)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・新型コロナウイルス感染情報は、在カンボジア日本大使館HP(https://www.kh.emb-japan.go.jp)を参照。
・音楽の教具は限られており、国内の芸術科(音楽)のカリキュラム・教科書は2022年6月現在完成していない。日本での教員経験を土台とした工夫が強く要求される現場である。