要請番号(JL02123B02)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
バッタンバン教員養成大学
3)任地( バッタンバン州バッタンバン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 5.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は2021年新設の4年制教員養成大学で、カンボジア第3の都市バッタンバンの中心地に位置する。大多数の学生が卒業直後から教員として同州の小学校もしくは中学校に務めることとなる。元々は小学校と中学校の教員養成校が分かれていたが、JICAのプロジェクトにて統合して大学化、校舎も新たに建設され多様な機材が導入されている。同プロジェクトで算数・理科・ICTを中心に教員研修も行われたが、技能教科は機材導入のみ。前身の2年制教員養成校時代に小学校教育隊員の派遣があったため、同僚教員の隊員活動への理解はある。本要請では、自ら教壇に立ち、未来の小学校教員に向けて音楽教育の普及活動を行う協力隊員が求められている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先は音楽教育を導入したいものの、教員の確保と養成が課題となっている。当国内で情操教育が教科として導入され始めたのは2010年代以降であり、現職の教員は授業を受けた経験が少ないだけでなく、教授法の研修も十分に受けていない事が多い。初等教育・音楽に関しては2016年以降の科目再編成時に「芸術科」の一部に新たに内包された一方、上記理由から全国的な実施に至っていない。抜本的改善策として教員養成課程で芸術科を導入、配属先はJICAの支援で新校舎内に音楽室を設置したが、未だ担当教員を雇用できていない。今後音楽に知見のある担当教員を雇用予定だが、雇用後も初等教育における発達段階に応じた教授法の習得が必要となる。そこで、自ら教壇に立ち、担当教員と伴走しながら音楽教育の普及に奮闘できる日本の教員経験者を求める本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 同僚教員と協働しつつ、自身が主として現場にある教具を活用した音楽(芸術科の一部)の授業を開始する。
2. 多様性に富む魅力的な音楽の授業構成を考え、試行錯誤しながら継続的に実施する。
3. 最終的には学生が現地小学校の環境と生徒の発達段階に応じた音楽教育を実施できるよう、長期伴走型での協力活動を行う。
4. 状況に応じて、附属小学校にて小学生向けの音楽教育普及活動を行う(2025年3月以降)。
以上を主軸として、詳細は派遣時の配属先の要請に沿って柔軟に調整する。尚、当国内ではJICA草の根事業で日系NGO・JHP学校を作る会が音楽を含む初等教育・芸術科の教科書をドラフト中だが、未完成。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
日本の公立中学校と同等設備の音楽室・準備室(冷房有)。電子ピアノ28台(CASIO Privia PX-870)。
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:芸術科・絵画担当(2名)ダンス担当(2名)音楽担当(今後雇用予定)
活動対象者:全学生約650名(増員予定)
*芸術科は絵画、ダンス、音楽の単元で構成されており、2,3年次の学生を対象に週3時間(座学1時間・実習2時間)実施。音楽は教員不在の為開校以降実施無し。カリキュラム・教科書も無し。
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(小学校教諭)
(中学校又は高等学校教諭(音楽))
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(教員経験)5年以上 備考:経験に基づく協力が必要なため
[汎用経験]:
・ピアノの指導経験
[参考情報]:
・教員免許・小学校は必須、音楽はなるべく
・教員経験は小学校での音楽指導経験5年
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・音楽担当教員が雇用ができない場合は、同芸術科・絵画担当、ダンス担当と協働しながらの活動とする。
・附属小学校に小学校教育隊員が2025年3月までの任期で派遣されており、小学生向けに音楽教育の普及活動を実施中。状況と余力次第で同隊員の帰任後に活動を引き継ぐ可能性がある。