要請番号(JL02123B04)
募集終了
4代目
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
公共事業運輸省
2)配属機関名(日本語)
シェムリアップ州公共事業運輸局・下水道課・下水処理場ユニット
3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン都 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
シェムリアップ州公共事業局(DPWT)は公共事業運輸省(MPWT)の地方局であり、MPWTの監督下で同州の公共事業の実施・管理を担う機関である。配属の下水道課は市内下水道事業全般の運営・管理を管轄しており、歴代3名のJICA海外協力隊派遣(下水道隊員)や山梨県甲府市による草の根事業(2013-16年)が実施されている。活動先は同課管理下のラグーン式下水処理場で、ADB(アジア開発銀行)のローン等複数の国際機関の支援により設立・2010年に運転開始。処理能力は8,000m3/日、現在2024年3月までの任期で水質検査隊員が派遣されており、水質検査・管理能力の向上に協力している。処理場外の業務に当たる職員が多く、平時は水質関係スタッフのみが処理場に常駐。
【要請概要】
1)要請理由・背景
2010年に運転を開始した処理場は、直後に発覚した幹線管渠の破損により想定量の下水が流入せず、長年機能不全に陥っていた。2020年に再びADBの支援により3.7kmに渡る故障部分の管の交換工事を完了、翌年には州政府予算で市内中心部管渠の分流化工事を実施しており、徐々に適切な機能を果たす準備が整い始めている。それでも課題は山積みであり、配属先は日本の経験を土台に多様な提案ができるオールラウンダー型の4代目下水道隊員を求めている。尚、目下の課題は深刻な予算不足(対策として2023年中に初めて市民から下水道料金徴収を開始予定)で、処理場の修繕やヘルメット等備品・水質検査試薬の調達すら十分にできず、コロナ禍には職員のボーナスカットも行われている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
(1)処理場設備の修繕・保守・管理への協力(予算不足の影響で調査時点での業務量は少ない)
(2)処理場内の水質管理業務への協力(水質検査隊員の活動内容の引継ぎ)
(3)その他配属先の年次主要業務への可能な範囲での協力
*(3):2023年は世界銀行プロジェクトでの土木・建築等構造系業務(下水道アクセス増加を目的とした管の修繕・分流管の宅内接続と市民への接続促進活動、汚泥処理機能の向上等)や、行政系業務(料金徴収体系の確立・徴収の開始)
*2023年は自主財源不足の影響で世界銀行の予算支援がある(3)が中心に行われている。具体的な活動計画は派遣時の状況と隊員自身の協力できる範囲を総合的に考慮し、任期開始半年後を目安に組み立てる。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
執務室・水質検査室
(機材は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する環境で柔軟に活動内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
・下水道課37名(内、処理場ユニット5名)
・水質検査隊員1名(男性・2024年3月中旬まで)
・処理場長(男性50代・土木専門、3代目下水道隊員の活動パートナー)は2022年12月に本邦研修に参加
活動対象者:
・課内全職員
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)理工系 備考:同僚への技術指導のため
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:同僚への技術指導のため
[参考情報]:
・自治体の下水道局や処理場勤務経験尚可
・下水道分野の水質管理経験尚可
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・世界銀行とのプロジェクト(Water Supply and Sanitation Improvement Project)は2024年6月末までの実施予定。
・水質検査はPH,COD,BOD,TSS,T-N,T-P,NH3,大腸菌(簡易検査)を実施。