要請番号(JL02123B06)
募集終了
・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
シェムリアップ州教育青年スポーツ局学校保健課
3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は世界遺産・アンコールワットの街、シェムリアップの中心部から約5㎞に位置する州の教育行政機関である。日本の各自治体の教育委員会に相当し、これまで歴代9名の隊員が同局へ派遣されたため、協力隊活動への理解はある。本要請で隊員が所属するのは2022年に設置された学校保健課である。同課は2025年を目途に開始予定の「保健科」の導入準備・実施管理や、州内公立学校の学校保健委員会(主に管理職で構成、校内の衛生環境管理や保健室機能の整備を担う)と連携した学校衛生管理、等を管轄している。新設課であるため、隊員派遣も初めてとなる。局内の初等教育課にも小学校教育隊員を派遣予定。
【要請概要】
1)要請理由・背景
2022年、各州教育青年スポーツ局は学校保健に関わる業務を集約し、新たに学校保健課を設置した。これまで保健分野の単元(環境・衛生、疾病、性教育、栄養・食生活・生活習慣、交通事故、自然災害、FirstAid等)は理科・社会・生活等多教科に分散されていたが、2025年以降はそれらの内容を保健科として集約し、小学校から高校まで週1コマ・年間35-38コマ程度で実施予定である。それに対し、配属課は政策面の調整や、適切な授業実施に向けた支援(研修を通した教授法・教材紹介や、学校巡回指導等)を担うが、検定教科書は未だドラフト段階、副教材も準備ができていない等、課題は山積みである。そこで、主に学校巡回を通した現場支援部分と、同時に保健室機能の向上支援も協力できる隊員が要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
(1)市内複数の小・中学校を巡回し、各校の教員と協働しながら保健教育の普及に向けた協力活動を行う。
(2)巡回先の各校学校保健委員会と協働ながら、衛生環境改善やFirstAid等学校保健室機能の向上への協力活動を行う。
(3)配属課の一職員として、要請に応じて平常業務(政策面は困難だが、教員研修・教材作成等可能な範囲)に協力する。
上記3点を主軸として、具体的な活動計画は派遣時の配属先(配属課・各巡回先の学校)のニーズと保健教育実施の進捗に応じて、任期開始半年後を目安に作成する。本案件は初代隊員・新教科への協力のため、様々な困難や上記想定活動の大幅変更もあり得る。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
配属課:執務スペース(自席)/巡回学校:一般的な教室
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する物から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
・配属先同僚:学校保健課職員6名
・活動対象者:巡回先の小・中学校に所属する全生徒。巡回校は赴任時に教育局が指定。
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(養護教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく協力が必要なため
[参考情報]:
・看護師免許の有無問わず
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
「保健室機能」については各校に保健室が整備されている訳でなく、学校保健委員会が生徒の傷病の初期対応を行う保健室的機能を担っている、という意味。しかしながら各校には医療品・FirstAid関係備品がほぼ無いに等しく、この環境下での機能向上に向けた工夫と協力が期待されており、その点で養護教諭経験が有用。