要請番号(JL02123B08)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
ピートゥヌー小学校
3)任地( バッタンバン州バッタンバン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 5.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先はバッタンバン州の中心地・繁華街に位置する幼稚園併設型の公立小学校である。小学生約3000名、幼稚園児約450名、教員103名が在籍する大型校で、小学校は1学級の人数が50人前後である。2010年頃までに3代のJICA海外協力隊員が派遣されており、当時は教科として扱われていなかった情操教育(音楽・体育・図工)の紹介・導入に向けた活動を行ったため、管理職やベテラン教員の隊員活動への理解はある。当時とは異なり、体育科は既に教科として扱われ、芸術科(音楽・図工)の導入も準備されている今日、改めて教科としての情操教育の普及・質の向上に向けた長期伴走型協力ができる隊員が要請されている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先は情操教育の普及を積極的に行いたいものの、教員の指導力向上が課題となっている。カンボジア国内では情操教育が教科として各学校で注力され始めたのが2010年代以降であり、現職の教員は自身が授業を受けた経験が少ないだけでなく、教授法の研修も十分に受けていない事が多い。音楽・図工は2016年以降の科目再編成時に「芸術科」の一部に新たに内包されることとなった一方、多くの学校で教員が指導できないため実施されていない。体育はそれよりも前の2010年頃代から授業に取り入れる学校が増えているが、教員が指導できる単元の数・授業展開等に課題が残る。配属先も同様であり、この経緯から自ら一教員として教壇に立ち、多岐に渡る情操教育の普及促進を率先して行うことのできる日本の教員経験者を求める本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 単独もしくは同僚教員と共に、現場にある教具を活用して音楽・体育・図工の授業を継続して実施する。
2. 日本での経験や発想を活かしながら、同僚教員と協働して楽しく魅力的な情操教育の実践に向けた試行錯誤を行う。
3. 小学校教育隊員として、配属先の要請に応じて臨機応変に他教科や学校行事、校務分掌を含む多岐に渡る学校教育活動に携わり、日本での現場経験を活かした多様な選択肢を提案する。
以上3点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先のニーズに沿って柔軟に計画する。担当科目も着任後に協議するが、調査時点では(1)音楽(2)体育(3)図工、の順で需要があり、1科目のみの集中的な協力活動もあり得る。尚、本現場は現地教員の教科指導経験に鑑み、協働しつつも主に隊員自身が授業を行う事を前提とした案件である。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
教室、屋外バスケットボールコート、一般体育教具等
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:全教員103名(内、女性92名)
活動対象者:小学校に所属する全生徒
*芸術の授業は各クラス週1回(調査時点では音楽は実施されていない)、体育は週2回の実施。
*週6日・午前(7:00-11:00)午後(13:00-17:00)の2部制、生徒は半日のみ受講。
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(小学校教諭)
[性別]:(女性) 備考:女性が主体の現場のため
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく支援が求められるため
[汎用経験]:
・ピアノの指導経験
[参考情報]:
・小学校における音楽の指導経験(必須)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
音楽の教具は限られており、国内の芸術科の教科書は本要請時点では完成していない。体育は教具だけでなく実施できる環境(校庭の広さ等)に制限がある。体育館は無く、雨季は授業展開の工夫も必要である。総じて、日本での教員経験を土台とした創意工夫が強く要求される現場である。