要請番号(JL02123B12)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
コンポンチャム州中学校教員養成校
3)任地( コンポンチャム州コンポンチャム ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 3.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先はメコン川沿いに位置する国内に4校ある2年制の中学校教員養成校の一つであり、卒業生は当州、カンダール州、タケオ州、プレイベン州の中学校教員として勤務する。当校では現在高等学校(12年生)を卒業した学生86人が、各専科の学習を中心として中学校教員になるために必要な科目を履修し、卒業時に中学校教師資格を取得する。2023年度の理科の主専攻は65人であり、「化学・物理」、「生物・地学」、「物理・数学」の専攻に分かれるほか、英語、ICT、クメール語、地理、歴史などの専攻がある。実験室の一部は、日本の草の根無償資金協力により建設された。
当校には過去3代にわたりJICA海外協力隊理科教育隊員を派遣した実績があるが、2016年以降は派遣していない。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の理科教育は、小学校から高等学校まで講義が中心である。予算的制約から実験器具が不足していたことや実験ができる教員が少なかったこともあり、多くの教員自身が実験の授業を受けたことが無く、正しく実験の授業を教えることができる教員の数は限られている。そのような中、これまでに当国で実施された理数科教育技術協力プロジェクトの影響や教育省による「STEM教育」*(下記「特記事項」参照)の推進もあり、理科教育(実験)の重要性が認識されてきている。その結果、中学・高等学校においては実験室を有する学校が増えるなど、理科実験に対する支援が広がっている。
当校では理科の中学校教員を養成するにあたり、理論と関連付けた実験の授業に課題を抱えており、学校現場でより実践的な実験を行うことができる教員の養成を目的とした本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 同僚教員とともに化学、加えて生物あるいは物理の実験を取り入れた授業を実践して理科教員の育成に貢献する。
2. 単元の習得に適した学習(実験)教材を作成し、同僚教員に紹介するとともに授業で活用して学生の理解を深める。特に将来学生が教員として赴任する中学校には実験室が無いことも予想されるため、身近な物で作成できる教材のアイデアを提供する。
3. 同僚教員とともに実験マニュアルを作成し、継続的に安全かつ興味・関心を引き出す実験が行えるようにサポートする。
4. 同僚教員とともに実験室及び実験器具を適切に維持管理し、実験室の有効活用を促進する。
*他校に配属の理科教育隊員や同僚教員と協力して勉強会やワークショップを開催することも期待されている。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
科目ごとの実験室(4室)、(化学)ビーカー、試験管、メスシリンダー、シャーレ、ロート、温度計、ビュレット、ガスコンロ、三角フラスコ、丸底フラスコ、アルコールランプなど、 (生物)顕微鏡、人体モデルなど、(物理) 電源装置、電圧計、電流計など
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
理科教員5名:化学1名(女性/学士/経験12年)、生物1名(男性/修士/経験17年)、物理2名(男性/修士/経験17年、女性/学士/経験4年)、地学1名(女性/修士/経験18年)
活動対象者:
理科専攻学生65名/学年 (2023年は2年生のみ在籍)
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:同僚の学歴水準に合わせるため
[経験]:(教員経験)5年以上 備考:経験に基づいた支援が必要なため
[汎用経験]:
・理科実験の経験や薬品・器具の知識
[参考情報]:
・化学の指導経験があること
・実験を含めて中学 高校で化学を教えた経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・*「STEM教育」(Science/Technology/Engineering/Mathematics)