要請番号(JL02123B21)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
サマダック・オー中学・高等学校
3)任地( バッタンバン州バッタンバン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先はバッタンバン州の中心部に位置する中高一貫6年制の公立学校である。日本の中学生・高校生と同じ学年設定で、教職員約110名、全校生徒約2300名が在籍する。当国内ではJICA草の根事業で日系NGO、ハート・オブ・ゴールドにより小・中・高における体育教育普及事業が実施されており、同州は実施3州の内の1つである。この事業と連携する形で同州には歴代多くの体育関係隊員が派遣されており、2022年11月時点で小学校教育隊員2名・中高体育隊員2名が体育教育に携わっている。配属先にはこれまで隊員派遣実績が無いが、本要請と並行してPCインストラクター隊員も募集中。2名同時派遣の可能性有。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国では、上記NGOの支援の下2016年に中学校体育の指導要領及び教員用指導書が作成されたものの、授業の適切な実施に至っていない学校が多い。これには教員自身が体育教育を受けた経験や、指導知識が乏しいという歴史的背景が関係しており、現場での継続的な支援が必要である。そのため、同NGOの活動州であるバッタンバン・スバイリエン・プノンペンを中心にこれまで多くの体育関係隊員が派遣されており、本要請も同様の目的である。配属先は4名の体育教員のうち1名(主任)のみが授業実施に前向きだが、その主任においても授業内容及び継続的な授業実施(実施率)自体に課題が残る状態である。この背景から、まずは主任と共に「体育教育の普及」に取り組む初代隊員の要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 単独もしくは同僚教員と共に、現場にある教具を活用して体育の授業を継続的に行い、体育教育の普及に貢献する。
2. 限られた環境を考慮しつつ、同僚教員と協働しながら多様性に富む魅力的な授業を考え、試行錯誤しながら実施する。
3. NGOが主催する体育教育研修会に同僚教員とともに参加し、体育教育の理解促進および普及に向けた活動をする。
4. 近隣校に派遣されている他の協力隊員と緩やかに連携しながら、体育教育普及に向けた活動をする。
以上4点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先の要望に沿って柔軟に計画する。尚、主任以外の3名の体育教員は授業実施の意欲自体に疑問が残る段階であり、その3名への体育教育の普及に向けた根気強いアプローチも期待される現場である。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
カンボジアの体育授業で使用する一般的な用具(球技用ボール、バレーボールネット等)
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先の同僚:校長・50代男性、体育主任・1名(47歳・体育教員養成校卒業)、他体育教員・3名(内2名が体育教員養成校卒業)。学校全体の教員は111名。
活動対象者:所属する全生徒
中学1年生から高校2年生までは週2回、高校3年生は週1回の時間割になっているが、実態は不明
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(中学校又は高等学校教諭(保健体育))
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(教員経験)3年以上 備考:経験に基づく支援が求められるため
[参考情報]:
・バスケットボール指導ができると尚可
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・同校にはバスケットボールチームがあり、人気スポーツである。場合によっては関わる可能性も有。
・現場の体育教具は限られており、実施できる環境(校庭の広さ等)にも制限がある。体育館は無く、雨季は授業展開の工夫も必要であり、総じて日本での経験に基づく工夫が強く要求される現場である。