要請番号(JL02124A14)
募集終了
2代目
・2024/3 ・2025/1 ・2025/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
コンポンチュナン州病院
3)任地( コンポンチュナン州コンポンチュナン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 2.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は1962年に設立、64年に開院。州内3つの総合病院のうちのひとつであり、高次リファラル病院(CPA3)として機能している。配属科の産科を含む7つの診療科を有し、総病床数は235、年間外来患者数約22000、地域の実習病院として年間100名以上の看護・助産実習生を受け入れている。産科の病床数は30、月次平均分娩数約160、内約25%程度が帝王切開である。首都に比較的近い病院であるため、富裕層は首都方面の私立病院を受診するが、地域の大半の患者は同病院に来院する。2022年3月~2024年3月まで初代助産師隊員が活動した。産科以外に過去4名の隊員派遣の実績がある。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の新生児死亡率は2000年3.5%、2010年2.1%、2020年1.3%と改善しているが、周辺地域と比較すると未だ2倍程度高い。多様な課題が混在する周産期医療の現場の中でも、歴史的影響による医療従事者不足や地方部における助産師の経験・訓練不足は大きな課題であり、後者の支援のため初代隊員が派遣された。初代は、無数にある課題の中から(1)新生児蘇生法の追加訓練、(2)CTGモニターの適切な活用、(3)新生児観察支援を優先課題とし、勉強会や研修の実施、及び日常業務を通した支援活動を行った。本要請では2代目として同活動の継続及び発展を通した配属先への貢献が期待される。尚、同産科へは日系NGOが蘇生訓練器材の供与を行っており、緩やかな連携の可能性がある。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
初代隊員の活動を引き継ぎ、(1)新生児蘇生・観察及びCTG活用に関する勉強会や訓練を継続的に企画・実施し、現地助産師の理解と技術の向上に貢献する。(2)日常業務の支援を通して、配属科の衛生環境改善及び助産サービスの向上に寄与する。また、上記2点に加えて、派遣時の配属先ニーズを踏まえながら新たな課題(分娩介助、産前産後ケア、退院指導、母子保健・看護、各種業務のマニュアル化等)へアプローチする事も可能である。尚、着任後は日本でなくカンボジアにおける助産のスタンダード・国として定められた各種プロトコル・アルゴリズムを理解し、その範疇での知見の共有・選択肢の提示といった側面支援活動を行うことが大前提となる。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
血圧計、聴診器、ドップラー、吸引分娩器、新生児用アンビューマスク、酸素濃縮装置、オートクレーブ、CTGモニター(一台)、成人用心電図モニター(電極なし)、インファントウォーマー(2台)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先の同僚:
院長:男性 50代
産科:医師6名・助産師18名(産科12名・婦人科6名)
活動対象者:
主に上記助産師
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(助産師)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:経験に基づく支援が必要
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
医療水準、環境、関係医療者の仕事内容・考え方等全てが日本と異なる。現状を受け入れ、現場と共に課題解決に向けて根気強く活動する柔軟さと粘り強さが必要。