要請番号(JL02124A34)
募集終了
・2024/3 ・2025/1 ・2025/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
スバイリエン州小学校教員養成校
3)任地( スバイリエン州スバイリエン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 3.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は国内に16校ある2年制の小学校教員養成校の一つであり、卒業生の多くは当州の小学校教員として勤務する。当校では、高等学校(12年生)を卒業した学生約60人が、クメール文学、英語、数学、理科などの主要教科とともに音楽や体育といった情操教育科目についても履修し、卒業時に小学校教諭資格を取得する。当校敷地内には付属小学校を有し、学生の教育実習先としても活用される。(公財)CIESF(シーセフ)が2020年まで理数科教育アドバイザーを派遣し、教材や実験器具の寄贈を行っていた。当校では、小学校教育隊員が2023年8月より活動中だが、理科教育でのJICA海外協力隊派遣は今回が初めてとなる。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の理科教育は、小学校から高等学校まで講義が中心である。実験器具の不足、指導経験不足もあり、正しく実験の授業を教えられる教員数は限られている。そのような中、これまでに当国で実施された理数科教育技術協力プロジェクトの影響や教育省による「STEM教育」*(下記「特記事項」参照)の推進もあり、理科教育(実験)の重要性が認識されてきている。その結果、教員養成校や一部の高等学校では実験室が作られ、実験器具も増えている。しかしながら、現状においては効果的な実験の授業を行える十分な教員の育成には至っていない。そのため、既存の実験器具を有効に活用し、同僚教員とともに実験を取り入れた理科授業の質の向上を図っていくことへの協力が求められたことから本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 同僚教員とともに実験を取り入れた授業計画を立て、授業を通して学生に理科教育の楽しさを伝える。特に、本校では理科教員2名ともに生物学の専攻であることから、化学あるいは物理の授業を担当することが期待されている。
2. 単元の習得に適した学習(実験)教材を作成し、同僚教員に紹介するとともに、授業で活用して学生の理解を促進する。特に、将来学生が教員として赴任する学校には学習教材や実験器具がほとんど無いことが予想されるため、身近な物で作成できる教材のアイデアを提供する。
3. 同僚教員とともに実験マニュアルを作成し、継続的に安全かつ興味・関心を引き出す実験が行なえるようサポートする。
4. 同僚教員とともに実験室及び実験器具を適切に維持管理し、実験室の有効活用を促進する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
顕微鏡、ガラス器具、電圧計、PHメーター、天秤、ガスコンロ、地球儀、人体模型等、一定の理科実験器具
(教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に存在する実験器具を用いた授業内容を考案する。)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
理科教員2名(40代女性・生物学学士、30代男性・生物学学士) 両名とも2019年にCIESFの支援による本邦での短期研修経験あり
活動対象者:
学生約60名/学年(1クラス約20名)
*コロナの影響により2023年は2年生のみ在籍
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))
(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:同僚の学歴水準に合わせるため
[経験]:(教員経験)3年以上 備考:経験に基づいた支援が必要なため
[汎用経験]:
・理科実験の経験や薬品・器具の知識
[参考情報]:
・化学あるいは物理の指導経験があること
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・*「STEM教育」(Science/Technology/Engineering/Mathematics)