要請番号(JL02124A48)
募集終了
2代目
・2024/3 ・2025/1 ・2025/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
モックニア小学校
3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は世界遺産アンコールワットの街、シェムリアップの中心部の住宅街に位置し、生徒約3100名(66学級)が在籍する幼稚園併設型の大規模小学校である。コロナ禍には3階建の新校舎建設やバスケットコート・花壇の改装等丁寧な環境整備がなされている。2022月4月から2年の任期で初代隊員が派遣されており、算数教育における低学年の基礎学力定着支援を目標に活動している(月例研修会やSNS動画を通した手作り教材・日本式算数教授法の共有、及び低習熟度の生徒を対象にした補習授業等)。本要請はその後任を求めるもので、算数教育の質の向上への寄与が大目標として想定されている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の初等教育における主要科目は算数とクメール語であるが、算数における生徒の習熟度の低さが課題視されている。2017年の開発途上国向け学習到達度調査では、当国内15歳の生徒の内、国連の定めるSDG(4)指標内「達成すべき最低限度の数学的リテラシー(LEVEL2)」に到達している割合が約10%とされており、主な原因の一つに「基礎教育における板書の書き写しを中心とした古典的授業」が挙げられる。現職の教員は自身が体験的学習や演習中心の授業を受けた経験が少なく、同様の研修も受けていない事が多いため、授業展開の引き出しが少ない。これらの背景から初代隊員が要請されており、様々な教授法や教材の選択肢の提供等の活動を行っている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1.算数教材や日本の教授法等に関する研修会を開催し、配属先の教員に対し現場に無い新たな選択肢を提供する。教材においては、自身が主となり各学級で使用できるものを作成・提供する。
2.楽しく魅力的な算数教育の実践に向け同僚教員と協働する。時にT1として平常授業を担当する。
3.低習熟度の生徒に向けた補習パッケージを企画し、自身がT1として補習自体を実施する。
4.余力に応じて算数以外の多岐に渡る教育活動に携わる。
以上4点を活動の主軸としつつ、詳細は派遣時の配属先の要請に沿って柔軟に計画する。指導学年は着任後に決定。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
隊員用の机・椅子、ラミネーター、プリンター
(教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から柔軟に授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
・配属先同僚:校長1名(女性)、副校長2名(女性)、学級担任66名
*全66名中49名が女性
・活動対象者:所属する全生徒
*週6日・午前(7:00-11:00)午後(13:00-17:00)の2部制、生徒は半日のみ授業を受けることができる。
*幼稚園は園児約300名・8学級
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(教員経験)3年以上 備考:経験に基づいた指導が必要
[参考情報]:
・教材・教授法紹介の動画編集ができると尚可
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・本要請は算数専科でなく小学校教員を求めるものである。算数を活動の中心として想定しつつも、他教科・行事を含む多岐に渡る小学校教育活動に携わる可能性があり、配属先の一教職員として前向きに関与できる人物が求められている。
・開発途上国向け学習到達度調査:PISA for Development