【配属機関概要】

3）任地（ コッコン州コッコン ） JICA事務所の所在地（ プノンペン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 5.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は首都プノンペンからバスで約5.5時間の距離にあるタイとの国境州に位置する当州最大の小学校(6年制)であり、午前(7:00-11:00)、午後(13:00-17:00)の2部制(教師を含めて入れ替え)で授業を行っている。児童数約1,400名、全31学級(4-5クラス/学年)、教員38名。本校では現在、サッカー隊員(2023-1次隊)が体育の授業をサポートしているが、常駐型の長期隊員の派遣は本要請が初めてとなる。また同敷地内には幼稚園が併設しており、教育青年スポーツ局に派遣された幼児教育隊員(2023-4次隊)が、巡回先の一つとして同幼稚園で現在活動中である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国では主要教科に比べて情操教育科目が軽視されていたこともあり、教員自身が体育や音楽・図工の質の高い授業を受けた経験が少ない。そのため、正しく実技指導ができる教員の数は限られている。体育は指導書に従い授業を行なう教員も増えてきているが、授業が型通りとなり生徒に体を動かすことの楽しさを伝えきれていない。また音楽や図工も同様に歌うことや作品を描くことの楽しさを生徒に伝えられていない。配属先は情操教育の重要性を認識するものの、生徒に正しくかつ楽しく実技指導を行なうことができる教員が限られていることから本要請に至った。なお現時点の時間割では体育1時間/週(全クラス)となっており、リソース不足により音楽や図工の授業は行われていない。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 単独または同僚教員と共に、現場にある教具を活用して体育、図工の授業を行う。現時点では楽器はないが、可能であれば音楽の授業も行う。
2. 授業前後の時間を活用し、限られた教材・環境でできる授業の展開方法を同僚教員と共に考える。
3. 配属先の一員として、配属先の要請に応じて他教科や学校行事等、学校教育活動の支援を行う。
4.(可能であれば)楽しく遊べる算数ゲームの導入などにより、算数の授業改善に関する活動を行う。
担当する学年、教科については、隊員の経験、得意分野を踏まえて赴任後に決定する。算数など情操教育科目以外の科目をメインに活動することもできる。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ボール数個

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
校長(男性)、副校長2名
担任教師:38名(20代～40代中心/教員経験平均約5年)

活動対象者:
生徒及び担任教師

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・青少年を対象とした活動経験（2年以上）

[参考情報]：

　・教員免許は必須ではない

【地域概況】

【特記事項】

当州では教科書の記載内容を板書し暗記させるだけの算数教育が今も一般的であり、算数を苦手とする生徒が多い。学習者主体の算数を教えてほしいという要望もあるため、活動計画に余裕があれば算数の指導も可能である。