要請番号(JL02124B18)
募集終了
・2025/1 ・2025/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
カンポット州小学校教員養成校
3)任地( カンポット州カンポット ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 3.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は国内に16校ある2年制の小学校教員養成校の一つであり、卒業生の多くは当州の小学校教員として勤務する。当校では、高等学校(12年生)を卒業した学生が、クメール文学、英語、数学、理科などの主要教科とともに音楽や体育といった情操教育科目についても履修し、卒業時に小学校教師資格を取得する。当校敷地内には附属小学校を有し、学生の教育実習先としても活用される。当校理科教師の一人は、日本の支援により2020年に広島大学大学院を卒業した。2009年~2014年に掛けてJICA海外協力隊(理数科教師、小学校教育)を派遣した他、過去には米国ピースコーやKOICAボランティアが派遣されていた。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の理科教育は、小学校から高等学校まで講義が中心であり、多くの教員自身が実験の授業を受けたことが無く、正しく実験の授業ができる教員の数は限られている。そのような中、これまでに当国で実施された理数科教育技術協力プロジェクトの影響や教育省による「STEM教育」*(下記「特記事項」参照)の推進もあり、理科教育(実験)の重要性が認識されてきている。その結果、当校では2020年に実験室を2室改修し、教育省からも様々な実験器具が提供された。しかし当校の理科教員2名は理科実験の知識と経験が乏しく、専門である化学と生物の分野においても既存の実験器具を有効活用できていない。そのため、実験を取り入れた授業を行うための協力が求められ本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 同僚教員とともに実験を取り入れた授業計画を立て、授業を通して学生に理科教育の楽しさを伝える。
2. 単元の習得に適した学習(実験)教材を作成し、同僚教員に紹介するとともに、授業で活用して学生の理解を促進する
3. 同僚教員とともに州内の小学校の教員に対して、ワークショップなどを通じて理科教育の楽しさを伝える。
4. 隣接する附属小学校および近隣の小学校にて、教員の授業をサポートするとともに、自ら授業を行う。
5. 余裕があれば、更に学生の探究心を育むための理科クラブを創る。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
顕微鏡、ガラス器具、電圧計、磁石、天秤、温度計、地球儀、人体模型等、一定の理科実験器具
(教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する実験器具を用いた授業内容を考案する。)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
理科教員2名(40代男性・修士、30代女性・修士)*女性は広大院卒であるが、広大での専攻は理科ではない。
活動対象者:
本教員養成校の教員、生徒
附属小学校及び近隣小学校の教員、生徒
州内の小学校の教員
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))
(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:同僚の学歴水準に合わせるため
[経験]:(教員経験)3年以上 備考:経験に基づいた支援が必要なため
[汎用経験]:
・理科実験の経験や薬品・器具の知識
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・*「STEM教育」(Science/Technology/Engineering/Mathematics)