【配属機関概要】

3）任地（ シェムリアップ州シェムリアップ ） JICA事務所の所在地（ プノンペン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

シェムリアップ州病院は内科、外科、消化器内科、消化器外科、整形外科、神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、小児科、産婦人科等を有し、同州及び周辺6州から患者が集まるカンボジア北部の拠点病院である。1970年代に建設された施設の老朽化や機材不足が問題となっていたが、無償資金協力「シェムリアップ州病院改善計画」によって新病棟(救急外来・外科系病棟)が2024年4月に竣工し、機材も多数供与された。今後、広域病院として格上げするために円借款「広域病院整備事業」も行われ、さらに必要な医療施設及び機材を整備する予定。ベッド数は470床、外来患者はおよそ500-600人/日。JICA海外協力隊の派遣実績はない。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国は歴史的影響から医療人材の育成が喫緊の課題となっている。看護教育は3年制から4年制へ改定され学士看護師も増えてきたが、現場では医師の指示による注射や創処置を淡々と行うことに終始し、看護の知識や技術を向上させる機会が少ない。また、感染管理予防策(IPC)は適切に実施されているものの、5S活動には改善の余地があり、さらに上述のように供与された医療機器の使用方法・保守管理についても知識が乏しい。このような多くの課題に対応するためには看護師のスキルアップが急務であるが、知見を持った人材が不足していることから本要請がなされた。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

看護部に所属し、上司および同僚看護師と協議しながら、以下のうち可能な活動を行う
1. 救急外来・外科系病棟を中心に各科を巡回して状況を把握しながら、保健医療サービスや看護技術の向上に向けて必要な支援を行う
2. 5Sが習慣化され、院内環境が整備・改善されるよう支援する
3. 現場の医療機器の使用方法と保守管理に関する知識向上に向け支援を行う
(*医療機器の隊員も募集しており、同時期に派遣された場合は必要に応じて協力して活動を行う)

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

救急外来・外科系病棟の医療器材

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
院長(男性)
医師122名
看護部長(男性)、看護副部長(男性)
主な活動対象者:
看護師160名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・急性期看護の経験尚可

【地域概況】

【特記事項】

・カンボジア保健省と免責にかかる合意文書を締結していないため、身体への侵襲行為は一切行わない。