2025年度 春 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02125A04)

国名
カンボジア
職種コード 職種
H107 助産師
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
交替
2代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2025/3 ・2026/1 ・2026/2

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

保健省

2)配属機関名(日本語)

コンポンチュナン州病院

3)任地( コンポンチュナン州コンポンチュナン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 2.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

配属先は1962年に設立、64年に開院。州内3つの総合病院のうちのひとつであり、高次医療施設(第三次)として機能している。配属科の産科を含む7つの診療科を有し、総病床数は235、年間外来患者数約22,000、地域の実習病院として年間100名以上の看護・助産実習生を受け入れている。産科の病床数は30、月次平均分娩数約160、内約25%程度が帝王切開である。首都に比較的近い病院であるため、富裕層は首都方面の私立病院を受診するが、地域の大半の患者は同病院に来院する。2022年3月~2024年3月まで初代助産師隊員が活動した。産科以外に過去4名の隊員派遣の実績がある。

【要請概要】

1)要請理由・背景

当国の新生児死亡率は、出生数1,000人あたり2000年は35、2020年は13(「世界子ども白書2023」)と改善してはいるが、歴史的影響による医療従事者不足や、地方部における助産師の訓練・経験不足は依然として大きな課題である。後者の支援のため派遣された初代の助産師隊員は、(1)新生児蘇生法の追加訓練、(2)CTGモニターの適切な活用、(3)新生児観察支援、を優先課題とし、勉強会や研修を実施したり、日常業務を通した支援活動を行った。本要請では2代目隊員として同活動の継続及び発展を通した配属先への支援が期待される。なお、同産科へは日系NGOが蘇生訓練器材の供与・研修会を行っており、緩やかな連携の可能性がある。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

1.CTGモニターの適切な使用に関する勉強会を定期的に実施する
2.新生児蘇生に関する勉強会を毎月実施する
3.新生児の呼吸のモニタリングや呼吸状態の評価に関する勉強会を定期的に行う
4.その他、配属科の衛生環境改善や助産サービス向上にむけて、日常業務を通して支援する

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

血圧計、聴診器、ドップラー、吸引分娩器、新生児用アンビューマスク、酸素濃縮装置、オートクレーブ、CTGモニター(一台)、成人用心電図モニター(電極なし)、インファントウォーマー(2台)

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先の同僚:
院長:男性 50代
産科:医師5名・助産師20名(産科・婦人科)

活動対象者:
主に上記助産師

5)活動使用言語

クメール語

6)生活使用言語

クメール語

7)選考指定言語

英語(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(助産師)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)5年以上 備考:経験に基づく支援が必要

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

・現時点ではカンボジア保健省とJICAとの免責にかかるMOUが締結されていないため、身体への侵襲行為は一切できない
・カンボジアのルールを理解し、知見の共有・選択肢の提示といった側面支援が主な活動となる