【配属機関概要】

3）任地（ ラムドン省ラックズオン郡 ） JICA事務所の所在地（ ハノイ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 4.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ビズップ・ヌイバ国立公園はベトナム屈指の避暑地であるラムドン省ダラット市から車で約1時間の場所にあり、7万haの面積を有し、多様性に富んだ動植物が生息する国内でも有数の自然保護区である。配属先は同公園の景観や森林、原生林の保全、生態系の保護および公園内に居住している約1500世帯の少数民族の生活向上支援、同公園訪問者への環境教育、エコツーリズムによる観光誘致など幅広い活動を実施している。2022年の同公園への訪問者は約6,000人で、観光収益は少数民族へ分配され、地域のインフラ整備の一助にした。同公園は2018年にはASEAN Heritage Parksに認定されている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は公園内外の周辺村において住民参加型の環境に配慮したツアーを実施することで、地域の少数民族の生計向上等を支援している。過去に実施された「JICAビズップ・ヌイバ国立公園管理能力強化プロジェクト」(2010/1-2014/1)や海外協力隊員の派遣により、公園内には5つのトレッキングコースが設置された他、公園ビジターセンターにて観光PRや地域の少数民族の生活や文化を紹介する展示を行い、伝統工芸品の復活等も行った。広大な敷地を擁する同公園には年間6,000～7,000人程度が訪れるが、同公園の知名度向上や国内外からの更なる集客に向けた観光マーケティングや自然環境保護にかかる啓発などの活動が必要なことから隊員派遣が要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

国内外における同国立公園の関心と認知度を高めるため、以下の活動を同僚と共に行う。
1.訪問客のニーズと公園の提供するサービスに対する評価や顧客満足度を把握・分析し、改善案を提言する。
2.園内トレッキングコース等の観光資源や周辺村の観光サービス、旅行業の販売状況について現状を把握し、その改善に向けた取り組みの実施。
3.現状の国立公園の広報手段の効果を分析し、パンフレット、ウェブサイト、SNS等広報物の改善点の助言、実施。
4.観光資源を活用した魅力的な商品開発および、観光業者への営業手法の提案や、具体化に向けた協力。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

椅子、机、コピー機、一般事務機器

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
公園管理事務所長(男性/50代/大卒)
環境ビジターセンター長(男性/40代/大卒)
環境ビジターセンター担当(男性/30代/大卒)、等
※公園関係者に限らず、ラムドン省観光関係者、地域住民等

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・観光開発・観光マーケティングの知識・経験

[参考情報]：

　・企業等の広報業務の知識・経験があればよい

【地域概況】

【特記事項】

隊員はダラット市内に居住する。通勤は、配属先のシャトルバスで片道1時間程度の移動となる。