【配属機関概要】

3）任地（ フエ市 ） JICA事務所の所在地（ ハノイ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

1999年設立のリハビリ専門病院。新旧2施設(病院)を擁し、各施設の伝統医療科、内科、小児科にて入院・外来患者の治療を行う。2施設合計の病床数113床、1年の平均は病院全体で診察2900件・入院患者治療940件・外来患者治療2000件程。隊員が配属される新施設の内科には、医師6名・看護師2人・リハビリ技師8名が在籍。地域の中核病院として、実習生の受入を含む人材育成、傘下病院へのCBR紹介、地域住民を対象とした疾病予防や健康指導も行う。国際NGOとの連携もあり、過去には国際NGOのHumanity Inclusionがリハビリの研修・機材を提供していた。現在、言語聴覚士と理学療法士隊員が活動中。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ベトナムでは急速な高齢化により言語聴覚士の需要が急増しているものの、人材育成や環境整備が追い付いていない。隊員の配属先では主に回復期にあたる頭部外傷や脳卒中後の成人患者を対象とし言語訓練や構音訓練を実施しているが(1日4～9名、1回20～40分程度)、技師は9カ月の言語療法研修を修了した理学療法士であり、基礎的なSTの評価内容や訓練方法に関する知識・技術は限定的である。このため、現在活動中の隊員は、訓練の目的や訓練の構成方法、評価の重要性等を指導し臨床の改善に取り組んでいる。引き続き隊員による継続的な指導が求められており、後任隊員の要請に至った。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

配属先の一員として次の活動を行い、言語聴覚療法の質の向上、人材育成に協力する。
1.医師や同僚たちと連携・協力し、患者に対する言語療法を実施する。
2.実施されている言語療法について、改善の提案や助言を同僚や医師に行う。
3.勉強会や研修会等を開催し、言語療法に係る経験や知識を共有する。
4.可能な範囲でリハビリ職種隊員や同任地隊員と連携した勉強会や研修会等を計画・実施する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

単語絵カード(カテゴリーは果物や動物等限定的)、単語・動詞文字カード、鏡、トランプ

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚: 医師6名、看護師2名、技師8名(PT7名、ST1名)
※同僚ST:40代/女性/言語療法の臨床経験17年(うち成人領域は1年)
活動対象者:脳血管障害、頭部外傷、神経難病等の成人患者(失語症、発声構音障害が主)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・成人患者の臨床経験が必須

【地域概況】

【特記事項】