【配属機関概要】

3）任地（ バガノール区 ） JICA事務所の所在地（ ウランバートル市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

バガノール区は、首都から約130㎞離れた場所に位置するウランバートル市の飛び地であり、人口3万人を有する。バガノール区教育・科学課は、区内の小中高一貫校(モンゴルの基本的な学制)4校(公立3校、私立1校)及び幼稚園10園(全部公立)を管轄し、教育・科学省で策定された教育方針や、シラバス及びカリキュラムの変更等を区内学校や幼稚園に伝達、実施させる役割を担う。また、教員に対する専門的知識や教授能力向上のためのセミナー開催、管轄する学校や幼稚園に対する専門的な助言も行っている。2008年設立で職員数6名。年間予算は約400万円。JICA海外協力隊(2017-1次隊、理科教育)の受入実績あり。

【要請概要】

1）要請理由・背景

モンゴルでは2016年に障害者権利法が制定され、障害者支援が活発になってきているが、障害児教育分野の人材育成は、近年国立教育大学に障害児教育学科が設置されたばかりで、専門教育を受けた教員は少数にとどまっている。他方で、2019年より国の政策でインクルーシブ教育が導入され、障害児が通常の学校や幼稚園へ通うケースが増えている。同区では通常学校3校に約73名、通常幼稚園10園に約18名の障害児が在籍しており、教員は障害児に対する教育の知識が必要となっているが、同区内に特別支援教育を学んだ教員はいない。また、同区の公立学校3校と公立幼稚園3園がJICAが実施しているSTART2「障害児のための教育改善プロジェクトフェーズ2」のモニタリング対象となっている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. START2プロジェクトのモニタリング対象校と区内の全幼稚園を巡回し、障害児の指導を行う。
2. 障害児への教育や対応、安全配慮、個別指導について教員とともにより良く改善していく。
3. 同僚職員と共に、区内の学校や幼稚園の教員に対し、インクルーシブ教育に関するセミナーを実施する。
4. 障害児を持つ家庭への個別訪問指導を行う。
※ 主な障害種別は自閉症、知的障害、肢体不自由等
※ 一つの学校で一定期間活動する等、巡回方法は着任後に状況を見て決定する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

机、椅子、PC、プリンター、プロジェクター 等

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
教育・科学課長(男性、40代、経験18年)
障害児教育担当(女性、50代、経験25年、小中高一貫教育担当と兼務で、元社会科教師)
活動対象者: 公立学校3校(教員約400名、障害児約73名:6歳～18歳程度)
公立幼稚園10園(教員約160名、障害児約18名:2歳～5歳)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・通常学級で障害児を指導した経験が必須

【地域概況】

【特記事項】

障害児のための教育改善プロジェクトフェーズ2参考リンク