【配属機関概要】

3）任地（ プナカ県クルタン ） JICA事務所の所在地（ ティンプー市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は、首都ティンプーよりバスで3時間ほどのプナカ県クルタンに位置する、2003年開校の職業訓練校である。ブータン国内にある各職業訓練校は地域の特色にあったコースで構成されており、クルタン職上訓練校では国家資格が取得可能な機械、電気関連のコースを有している。また、職業訓練だけでなく、英語、数学といった一般教養科目も提供される。全校生徒160名、講師数16名(2024年2月現在)。これまでJICA海外協力隊4名(溶接、電子工学、工作機械、電気・電子設備)の派遣実績がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ブータンでは近年、若年層の都市流入と失業問題が顕在化しつつあり、都市部若年層の失業率は28.6%(2021年)である。配属先では、国内市場で求められている職業能力を身につけられることから、卒業後の就職率は8割以上と高い。特に電気設備・配線工事が行えるエンジニアの需要は大きく、配属先ではPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)のカリキュラム導入を検討している。しかしながら、PLCに関する専門的な知識や技術を指導できる講師が不足している状況である。このため、訓練生への講義・実習および、講師に対する実践的なアドバイスが可能なJICA海外協力隊の派遣を強く要望しており、今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚と協力しながら、以下の活動を行う。
1.電気コースの訓練生に対し、電気・電子機器に関する基礎的な理論や実習(電気・電子回路デザイン、PCLなど)を同僚と共に担当する。
2.PLCによる制御プログラミング及び制御実習の指導に必要な知識や技術を同僚教員へ共有する。
3.座学や実習の指導に必要な教材を作成する。
※労働安全衛生や5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)に配慮した指導が求められる。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

PLC、家庭用・工場用電装盤、電線、電流・電圧計、スイッチ・ブレーカー、制御機器、基本的な工具一式など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
校長(50代、男性)
電子コース同僚6名(20～50代、男女)
その他講師:20名

活動対象者:電子コース訓練生 約80名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・住居は質素なアパートまたは講師宿舎となる。
・現地語(ゾンカ語)については、現地訓練期間に語学研修を行う予定。