要請番号(JL05423B02)
募集終了
・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
農業省
2)配属機関名(日本語)
ヒマーチャル・プラデシュ州(HP州)政府農業局
3)任地( HP州カングラ県パランプール ) JICA事務所の所在地( デリー準州デリー )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道+バス で 約 12.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
人口の約7割が農村部に居住し、就業人口の約6割が農業に従事しているインドでは、農村開発は社会経済発展に不可欠である。配属先は、同国北西部ヒマラヤ山脈の麓、人口約680万人のHP州の農業普及や発展に取り組んでいる。同州の灌漑普及率は耕地面積の約2割程度と低く、これまでは雨水に依存した穀物生産が大部分を占めていた。JICAは2011年以降、農民の収入向上の為、商品価値の高い野菜栽培を中心とした、作物の多様化と高付加価値化に関して技術指導をし、普及システム構築のための技術協力プロジェクト、並びに灌漑施設建設等の有償資金協力を通じて支援を継続中である。当プロジェクト本部はハミルプールにあり、パランプールオフィスはその支部の一つ。
【要請概要】
1)要請理由・背景
JICAは、標高300mから7000mの起伏に富み、南部熱帯性気候から氷河気候までの大きな差のあるHP州の特性及びポテンシャルを活かした作物多様化モデルを同州に確立し、現在、収穫後処理・加工・マーケティングの観点から更なる高付加価値化を図って、農家の所得向上・安定を支援している。専門家指導の下、菌床シイタケ栽培ラボも管理しており、乾燥シイタケの普及等にも着手している。農産物加工に関し、草の根レベルの普及には、人材や情報、知見・経験の共有が不足していることから、ハミルプール派遣予定のコミュニティ開発や包装の隊員、及びJICA有償資金協力プロジェクトと情報交換を行いながら、農家と関係機関の橋渡し役を担い、各農家の余剰農産物の農産物加工指導が求められて、要請が挙げられた。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先の農業普及員等と協働し、以下の活動を行う。
1. 管轄地域の既存の野菜栽培状況(キュウリ、トマト、ジャガイモ、オクラ、ナス、キャベツ、ブロッコリー、シイタケ等)や販路等を調査・確認し、関係者と意見交換しながら余剰農産物の加工に関する改善策を検討・助言する。
2. 野菜加工、小麦加工(小麦汁のジャム)、乳製品加工について、村落部の村民で形成された自助グループ(SHG : Self Help Group)や女性グループに対して助言・指導を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
冷蔵倉庫、食品乾燥機、粉砕機、多目的加工機、皮むき機、真空機、洗浄機、サトウキビ精製機等
4)配属先同僚及び活動対象者
【配属先同僚】:
地区担当マネージャー1名(50歳代・女性・博士)
普及員6名(20~50歳代・男女・学士~修士)
【活動対象者】:
対象村落:76村
5)活動使用言語
ヒンディー語
6)生活使用言語
ヒンディー語
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:(男性) 備考:配属先の要望
[学歴]:(大卒) 備考:配属先の要望
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:巡回での技術指導のため
[汎用経験]:
・農林水産業および関連する加工業の知識や経験
[参考情報]:
・穀物類またはジャム系の食品加工の知識・経験(なるべく)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖湿潤気候) 気温:(4~26℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
現場ではヒンディー語による活動となるが、外部機関や農業局内コミュニケーションは英語となる。任地はヒマラヤの麓の山間部であることから、雨季の土砂災害、雹被害等、他インド地域より、隣国ネパールの農業事情に近い。