【配属機関概要】

3）任地（ HP州ハミルプール県ハミルプール ） JICA事務所の所在地（ デリー準州デリー ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 鉄道+バス で 約 11.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

人口の約7割が農村部に居住し、就業人口の約6割が農業に従事しているインドでは、農村開発は社会経済発展に不可欠である。配属先は、同国北西部ヒマラヤ山脈の麓、人口約680万人のHP州の農業普及や発展に取り組んでいる。同州の灌漑普及率は耕地面積の約2割程度と低く、これまでは雨水に依存した穀物生産が大部分を占めていた。JICAは2011年以降、農民の収入向上の為、商品価値の高い野菜栽培を中心とした、作物の多様化と高付加価値化に関して技術指導をし、普及システム構築のための技術協力プロジェクト、並びに灌漑施設建設等の有償資金協力を通じて支援を継続中である。州政府農業局本部は州都シムラにあるが、ハミルプールに当プロジェクト本部オフィスが置かれている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

JICAは、標高差・気候帯の差のあるHP州の特性及びポテンシャルを活かした作物多様化モデルを同州に確立し、現在、収穫後処理・加工・マーケティングの観点から更なる高付加価値化を図って、農家の所得向上・安定を支援している。しかしながら、デリー及び近隣都市部への輸送に際し、品質管理上の問題が生じており、農作物や加工食品が収入につながっていないことも多い。品質特性を鑑みた適切な梱包・包装技術の提案と指導、及び必要な資機材導入のためのアドバイス等が求められて、JICA海外協力隊の要請となった。国内輸送方法のひとつとして、JICAのSDGs支援企業で取り組んでいるアイスバッテリーシステム等との橋渡しや予算確保のために農家と配属先を橋渡しすることも期待されている。同州派遣予定の農産物加工、コミュニティ開発の隊員、JICAプロジェクトとの連携も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先と協働し、以下の活動を行う。
1. 管轄地域で収穫した余剰作物(野菜、乳製品、シイタケ、小麦汁のジャム等)をデリー等の都市部の市場へ品質を保持して輸送できるように、作物・加工食品別に品質特性を鑑みた梱包・包装方法を提案する。
2. 真空パックにするための資機材等、必要な資機材調達につき、村民の自助努力を促し(資機材管理組合等の形成)、配属先予算獲得へのアドバイスを行う。配属先等が調達する場合は、具体的な資機材の提案を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務室、資機材調達予算

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先同僚】:
地区担当マネージャー1名(40歳代・男性・博士)
普及員6名(20～50歳代・男女・学士～修士)

【活動対象者】:
対象村落33

【資格条件等】

[参考情報]：

　・乳製品、穀物類、ジャムいずれかの包装技術

　・野菜、シイタケに係る包装技術の知識・経験

【地域概況】

【特記事項】

現場ではヒンディー語による活動となるが、外部機関や農業局内コミュニケーションは英語となる。任地は山間部にある。