【配属機関概要】

3）任地（ ガンダキ州バグルン郡バグルン市 ） JICA事務所の所在地（ カトマンズ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 8.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は、首都カトマンズから西へ180㎞程のところに位置するバグルン郡バグルン市の公立学校である。創立は1952年で、現在は就学前児童からG10(日本で高校1年生相当)までの生徒が学んでいる。625名程の生徒が在籍、教員は27名の学校で、バグルン郡の中では質の高い授業を行う学校の一つとして知られている。同校の設立には地元のコミュニティや国内外のNGOの協力もあったことから、コミュニティとの距離が近い学校である。生徒の大半は貧しい家庭の子供たちで、低カースト(ネパール語ではダリットという)出身の子供や漁師(ネパール語ではマジという)の子供たちも多く通学している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先では教員の教育レベルが高く質の高い授業が行われているものの、ネパールではすべての科目において教科書中心の卓上の学習が中心で実践的取り組みが不足している。学校としても教室内の勉強や教科書から得る知識だけでは生徒たちの総合的な学習と育成には不十分であると考えており、また学校での学びをより楽しめる環境づくりも進めていきたいと考えている。現在、同校では毎週金曜日の午後の時間帯で、すべての教員がかかわる形でエッセイ大会、書道、レクリエーションなどを行っている。しかし配属先では、放課後の活動において、より幅広くスポーツや音楽、アート、図工、ダンス、日本語や日本文化等のアクティビティが実施されることが期待されており、今般、同分野において支援を行えるJICA海外協力隊の派遣要請がなされた。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

同僚教員と協力しながら、青少年の健全育成に寄与するために、以下の活動を行う。
1.課業内外の時間を使った、スポーツや音楽、アート、図工、ダンス、日本語や日本文化等の活動(対象学年や活動内容は、本人の得意とする分野を配属先と協議の上決定する)。
2.学校外の家族や地域を巻き込んだイベントの実施支援(スポーツや音楽、図工、ダンス、日本語や日本文化、レクリエーションやゲーム等)。
3.生徒が楽しく学び、教員も指導を楽しむことができるように、課外活動を通じた魅力的な学校づくりに向けた助言、支援を行い、生徒や教員のモチベーションを向上させる。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

サッカーボール、バレーボール、バスケットボール、ネット、ドラムなどの楽器、プロジェクター、ラップトップPC、インターネット接続、マイク、グラウンド等

4）配属先同僚及び活動対象者

上長:校長、男性、40代
配属先同僚:教員27名、男性、女性、20～50代
活動対象者となる学年、活動内容、授業時間割などは赴任後に相談しながら決定する。

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・青少年を対象とした活動経験（2年以上）

【地域概況】

【特記事項】

個別の専門知識は求められませんが、学内や地域の関係者に対して生徒たちの健全育成の大切さを積極的に発信し、周囲の協力者を開拓できる人物が求められています。