要請番号(JL06024A03)
募集終了
1代目
・2024/3 ・2025/1 ・2025/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
農業・畜産開発省
2)配属機関名(日本語)
国立家畜改良事務所
3)任地( ガンダキ州カスキ郡ポカラレクナート ) JICA事務所の所在地( カトマンズ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 7.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は国内唯一の家畜改良機関であり、国内2か所に支所を持つ。主な事業内容は、雄牛の生産、および高品質の凍結精液の生産と流通である。家畜全般の飼育、管理も行う。人工授精用凍結精液の生産数は2000年代初頭の3万本から60万本と飛躍的に増加した。これまで専門家派遣の他、JICA海外協力隊数名の派遣実績がある。前任者(2009~2011年派遣)は、日本の凍結精液製造の手法を元に製造法の見直しを行った。日本のODAにより液体窒素プラントや自動精液充填機も導入されている。年間予算は約2億円。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先は全国的にウシ、水牛の人工授精による家畜改良プロジェクトを実施している。凍結精液による人工授精の実施実績は毎年増加傾向にあり、今後も需要は伸びるものと見込まれているものの、製造から使用段階までの過程で品質が低下するという課題を抱えており、人工授精を試みた場合の受胎率は約50%に留まっている。また、配属先は併設する研修施設において人工授精の研修も行っており、全国への人工授精技術の普及に努めている。引き続き、効率の良い凍結精液製造、管理技術の向上、研修を通じた普及のための技術支援が必要とされており、今般、同分野における知見を有するJICA海外協力隊の要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先同僚と協力しながら、以下の活動を行う。
1.ウシ、水牛の凍結精液品質向上に関する支援、助言。
2.ウシ、水牛の凍結精液生産効率の向上に関する支援、助言。
3.人工授精技術者等に対する研修の実施支援。
4.その他、可能な範囲で、配属先の業務全般(家畜の給餌計画、飼料の生産と貯蔵、繁殖目標の設定、牛舎内の衛生管理、小規模な乳製品加工と飼料生産プラントの管理等)にかかる技術的な支援、助言。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
オートクレーブ、恒温器、分光光度計、ウォーターバス、クーリングチャンバー(FHK)、精液凍結器(FHK)、顕微鏡、自動精液充填機(IMV)、乾熱滅菌器2種、スライドウォーマー、インクジェットプリンターなど
4)配属先同僚及び活動対象者
上長:畜産開発チーフオフィサー(男性、30代)
配属先同僚:畜産開発オフィサー(獣医師、男性、30~50代、8名)
技術官、技術官補(男性、女性、20~50代、23名)
5)活動使用言語
ネパール語
6)生活使用言語
ネパール語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)畜産学 備考:人工授精の専門知識が必要
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:指導的な活動のため
[参考情報]:
・畜産学または獣医学の修得者
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(0~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
主に扱う家畜の種類は、牛(ジャージー種、ホルスタイン種)、水牛、豚、家禽(ニューハンプシャー種/黒オーストラロップ種)、ヤギ(ボーア種)等。