要請番号(JL06024B03)
募集終了
・2025/1 ・2025/2 ・2025/3 ・2026/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
農業・畜産開発省
2)配属機関名(日本語)
国立ワクチン生産研究所
3)任地( バグマティ州カトマンズ郡カトマンズ ) JICA事務所の所在地( カトマンズ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 0.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、農業・畜産開発省畜産局傘下の国立ワクチン生産研究所である。主に各種家畜ワクチンの開発・生産・出荷を行っている。設立当初は、羊脳ワクチンの生産が主体であったが、2000年代以降、JICAによる技術者派遣や機材供与もあって、組織培養によるワクチン生産が可能となった。2006年には、当時派遣されていたSVの協力の下、初の市販用となる組織培養狂犬病ワクチンの開発に成功した。このワクチンは、日本とネパールの協力を記念し「NeJa Rabワクチン(NepalのNe、JapanのJa)」と命名されている。年間事業予算は約1億3千万円。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先では、現在11種類(PPR, ARV, HS/BQ, Anthrax, ND- F, LaSota, R2B, I2, IBD, Fowl Pox, CSF)の家畜ワクチンを生産している。国内で消費される動物用のワクチンは、国際基準に基づき全て国内で生産するというネパール政府の方針に基づき、配属先は、引き続き国際基準を満たすための技術向上に向けた取り組みを行っている。特に、豚熱(CSF)ワクチン、ランピースキン病(LSD)ワクチン、家禽混合ワクチン(NDとIBの混合ワクチンなど)などの製造に向けた体制を整えたいと考えいるが、国内ではワクチン生産において組織培養技術の専門性を有する人材に乏しく、今般、JICA海外協力隊の知見を活用したいとの要請がなされた。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先のスタッフと協力しながら、以下の活動を行う。
1.家畜用ワクチン製造、特にCSF、LSD、家禽混合ワクチンにおける組織培養技術に関する技術支援を行う。
2.配属先が計画するラピナイズドCSF ワクチンから組織培養 CSF ワクチンへの移行に関する支援を行う。
3.ランピースキン病(LSD)ワクチン、家禽混合ワクチン(NDとIBの混合ワクチンなど)の生産体制に向けた支援を行う。
4.ワクチン生産にかかるSOP(Standard Operating Procedures、標準作業手順書)の開発に向けた支援を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
培養細胞用倒立顕微鏡、正立顕微鏡(オリンパス社)、CO2インキュベーター(Memmert社)、熱風オーブン、ウォーターバス(Thermo Fisher社)、デジタル計量天秤、室内インキュベーター (Memmert社)、ローラー培養装置(Bellco社)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先上長:シニア技官(獣医学)、1名、男性、30代
配属先同僚:技官、技官補(獣医学、微生物学、家畜衛生等)、6名、男性、女性、20~40代
5)活動使用言語
ネパール語
6)生活使用言語
ネパール語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:(獣医師)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(修士)畜産学 備考:配属先の要請による
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:指導的な活動のため
[参考情報]:
・ワクチン生産にかかる実務経験が必須。
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(0~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
家畜用ワクチン製造における組織培養(特に CSF、LSD、家禽混合ワクチン)、およびその品質試験に関わった経験が求められています。