要請番号(JL11224B03)
募集終了
5代目
・2025/1 ・2025/2 ・2025/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健福祉省
2)配属機関名(日本語)
マジュロ病院 プライマリーヘルスケア局栄養部
3)任地( マジュロ環礁デラップ地区 ) JICA事務所の所在地( マジュロ デラップ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
同病院は国内最大の総合病院で、現地医療の中心的な役割を担っている。配属部署である栄養部は2025年10月に設立完了予定であり、同省に対し栄養に関する法律や政策を提言し、同病院関係者や現地教員、NGO等に対して健康増進や技術的な助言を行うこと等をねらいとする部署である。病院食を調理する調理場スタッフとの密接な連携を通じ、平均約80名の入院患者に対する健康的な病院食の調理・提供もねらいとする部署である。
歴代38名の隊員を当該病院に派遣しており、内4名が栄養士隊員(直近2016年度派遣)である。過去隊員は教育機関等での啓発活動や魚を用いたメニューを考案し、クッキングデモンストレーションを実施した。
【要請概要】
1)要請理由・背景
同国では、海外からの加工食品の流入による糖尿病や肥満などの生活習慣病の蔓延が深刻な社会問題になっている。同国政府は、セクター横断による栄養面での介入や予防的取り組みの拡大による状況改善を目指す栄養イニシアティブを立ち上げ、同部署の設立を進めている。隊員には、調理場スタッフに対する入院患者の疾患を考慮した献立の紹介、各機関との連携による栄養改善に向けたアプローチ等が期待されている。病院食について料理長は過去隊員から学んだ献立をもとに、その時に入手できる材料で献立を決めている。しかし、同国に栄養学を学べる学習機関がなく、各疾患に応じた献立の立案が困難である。病院食の献立や調理法に関する助言等も強く期待されている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 同僚と共に、医療従事者や調理場スタッフ等に対し、栄養学の視点から病院食に関する助言や提案、研修を実施する。
2. UNICEFやWHO、台湾ヘルスセンターや教育スポーツ訓練省などの他機関との連携を通じて、地域や教育機関等でNCDs予防教育、学校給食の改善に向けた栄養指導を実施する。
3. 病院食等に関するレシピ資料を作成し、調理場スタッフ等に対する研修とモニタリングを実施する。
4. 食料安全保障や高糖分食品、トランス脂肪などに対処する栄養イニシアティブに基づく政策提言への助言を行う。
※大洋州におけるNCDs対策分野は、多職種にまたがりJICA広域技術協力プロジェクト(実施期間2024-2027)と連携する重点協力分野である。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
デスクトップPC、プリンター、インターネット、オーブンや業務用コンロ(プロパン)、鍋やフライパン等の一般的な調理器具など。マーシャルの子ども・栄養状況のレポート
4)配属先同僚及び活動対象者
プライマリーヘルスケア公衆衛生部長(40代、経験20年以上、フィジー人)、副部長(50代、女性、経験25年以上、マーシャル人)、UNICEFやWorld Bankからのスタッフ(リクルート中)、公衆衛生看護部長(50代、女性、マーシャル人)、調理場スタッフ8名(30-70代、経験3-30年)など
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:(栄養士)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:配属先からの要望
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:政策提言等への助言のため
[参考情報]:
・病院勤務経験や公衆栄養の勤務経験(必ず)
・地域での栄養指導経験(なるべく)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
訓練言語と異なる現地語(マーシャル語)については、現地語学訓練期間に短期語学研修を行うが自主学習も必要である。同配属先に2023年度に看護師隊員が派遣、2025年度に理学療法士隊員等が派遣予定であり、協力して活動することも期待されている。