【配属機関概要】

3）任地（ マランパ州マレクラ島ラカトロ町 ） JICA事務所の所在地（ ポートビラ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

マラクラ島の中心となるラカトロ町に位置する英語系中規模公立小学校で児童数は175名、教員数は校長を含め6名、1-6年生までで各学年1クラスである。年間予算約100万円。授業は通常、午前中に語学(英語)と算数を90分ずつ行い、午後にその他の科目(社会、理科など)が行われる。4代目となる前任者は同僚教員との算数の協同授業に加え、体育の指導も実施した。また、州教育事務所や他の青年海外協力隊(JV)と協力し、域内小学校の教員を対象とした算数の勉強会・研修会も実施した。

【要請概要】

1）要請理由・背景

バヌアツでは2013年まで全ての授業が英語か仏語で行われていたため、語学能力に起因する低学年からの算数授業のつまずきが問題となっていた。また、教員に対する研修の機会も少なく、算数の各単元を理解し、自信をもって指導できる教員は少ない。そのため、小学校教員の算数の指導力向上を目的としたJV派遣を2003年から実施し、教員の質の向上を目指した活動を展開している。2014年にはカリキュラムが改訂され1-2年生の授業は現地語となったことから、低学年の基礎力は改善がみられはじめているが、高学年では低学年でのつまずきの影響が残っている。同校へは2008年から4代のJVが派遣され、校内における授業や勉強会を中心とした活動をしていた。JVが協力して実施する教員研修が好評であり、配属校のみでなく近隣校の教員向け研修や算数教師会の活性化を支援する活動が期待されて本要請となった。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.同僚教員と共に算数の授業を担当し、児童の学力の向上を目指す。
2.同僚教員に対して、児童が理解しやすい授業方法、指導方法を紹介、助言する。
3.教員向け校内研修会を企画・実施し、教員の算数知識の向上、指導力の向上を図る。
4.他の小学校教育隊員や州教育事務所と協力して、域内の学校への巡回指導、教員向け研修会の実施、算数教師会の活動再開の支援を行う。
5.体育や音楽などの授業や指導法を伝えることができればなお良い。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

コピー機、プリンターなど

4）配属先同僚及び活動対象者

校長:40歳代男性
教員6名:20-40歳代男女
州事務所関係者数名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・低学年への指導経験

【地域概況】

【特記事項】

任地は首都のある島とは別の島の町となる。交通、通信、物資の購入等が不便な環境を受け入れ適応できること。