要請番号(JL13619B01)
募集終了
・2020/1 ・2020/2 ・2020/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
公衆衛生局NTD(顧みられない熱帯病)対策課
3)任地( シェファ州エファテ島ポートビラ市 ) JICA事務所の所在地( ポートビラ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
「顧みられない熱帯病」とは、熱帯地域、貧困層を中心に蔓延している寄生虫、細菌感染症で、3大感染症(エイズ、マラリア、結核)と比べてあまり関心が向けられず、十分な対策が取られてこなかったが、1997年の洞爺湖サミットを契機に焦点が当てられるようになった(http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/multiplex/phase1/ntd.html) 。バヌアツは2000~04年の間、毎年集団駆虫を行い、大洋州の中で一番にリンパ系フィラリアを制圧した国であり、その経験をもとにNTDを制圧する活動を強化している。予算は計600万円(うち保健省予算130万円、WHO予算470万円)。
【要請概要】
1)要請理由・背景
保健省公衆衛生局NTD課では、WHOと協力し、世界根絶が目標となっているイチゴ腫(ヨウズ)をはじめ、トラコーマ、デング熱などの6つの疾病の制圧を強化している。このうち、ヨウズはNTDの中でも、特に保健システムが届かない遠くのコミュニティにはびこる病気であるが、集団投薬とともに健康衛生教育や疾患サーベイランスの活動を地域に届けることによって、ヨウズの伝播を止めるだけでなく、コミュニティの衛生状況の改善を図ることができる。2020年度は新たなトレーニングプログラムとターゲットコミュニティへの集中的な取り組みが予定されており、首都を拠点として、南部の州の投薬と啓発、教育活動によってヨウズ撲滅を目指すため、協力隊の支援が期待されている。保健省、WHOと連携し、ヨウズの予防と制圧に集中し、コミュニティでの活動とそのフォローアップを繰り返しながら課題解決を図る。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
隊員は保健省を拠点として下記の活動を行う。
1. ヨウズ制圧にかかる衛生教育や啓発活動のための教材作成に対し、アイデアを提供する。
2. 制圧活動実施のための計画策定や実施中、実施後のデータ収集、とりまとめに協力し、助言を行う。
3. 衛生環境の改善、衛生的な生活のための知識の普及に向けた衛生教育を支援する。
4. コミュニティに滞在し、住民の生活や習慣を観察、把握しながら、罹患状況を整理する。
5. コミュニティのヘルスワーカーや医療関係者、住民に対し、ヨウズ予防の啓発活動を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
NTD対策のための健康衛生教育教材およびモニタリング用器材
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚(カウンターパート):
・保健省NTD対策課職員:女性、40代
・WHO職員:女性、40代
活動対象者:
・ターゲットコミュニティのヘルスワーカー、医療関係者、住民
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:( ) 備考:
[参考情報]:
・感染症に関連する経験2年以上
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(18~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
活動期間中、複数のターゲットコミュニティに数週間ずつ滞在することになる。首都の活動(教材作成やデータ分析)ではインフラは整っているが、コミュニティでの活動は通信や基本的な生活状況が非常に不便になる。