要請番号(JL16625A03)



2代目
・2025/3 ・2026/1 ・2026/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
大統領府
2)配属機関名(日本語)
パラオ コミュニティ カレッジ 共同研究・普及部
3)任地( コロール州 ) JICA事務所の所在地( コロール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
パラオコミュニティカレッジは、1993年設立のパラオ唯一の高等教育機関(短期大学)。管理部、教育・訓練部、共同研究・普及部(CRE)の3部門からなる。同校は教育機関であると同時に研究・普及機関でもあり、高等教育や職業訓練の実施に加え、地域の諸課題を解決するための技術研究・普及活動にも取り組んでいる。配属先となるCREは、農業、養殖、食品加工技術の研究及び国民への実践的かつ持続可能な技術の普及を目指している。職員数は約20名(うち農業部門12名)で年間予算は7千万円程度。主に米国からの資金援助を受けて運営されている。配属先では2024年からバイオテクノロジー隊員が活動中である。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先では、九州大学や東京農業大学など、日本の大学を含む海外の教育・研究機関との共同研究も実施されている。しかし国内唯一の高等教育機関が短期大学という環境の中、同僚らの専門性は必ずしも十分とは言えず、試験研究の適切な実施のための能力養成が急務となっている。特に科学機器の取り扱いとその適切な管理や、植物遺伝資源収集・分類・同定、遺伝子型判定、表現型判定等の手技について同僚と共に実施しながらその能力向上を支援する人材が求められている。現在活動中の隊員は、タロイモの耐塩性遺伝子の同定プロジェクト等に関わりながら、ラボの適切な運営とプロトコルの作成、実験技術の共有に取り組み、学生など若手研究者の育成にも貢献しており、後任隊員による継続的な支援が熱望されている。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
1.同僚とともに生物資源の試験研究を実施しながら、必要な科学機器の適切な利用及び管理手法について指導・助言を行う。
2.実験室及び科学機器の適切な利用管理に係る研修を計画・実施する。
3.植物遺伝資源保存に係る手順書の作成を支援する。
なお、配属先の試験研究施設はコロール州とアルモノグイ州(コロール州から車両で40分ほど)に存在する。時折後者の施設に赴く場合もあるが、その場合は配属先車両による送り迎えが行われる。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
サーマルサイクラー(GeneAtlas G)、分光光度計(NanoDrop 2000C)、オートクレーブ、インキュベーター、遠心分離機、電子秤、超純水装置、pHメーター、マイクロピペット、FTIR
4)配属先同僚及び活動対象者
・配属先同僚
研究主任:40代 女性 農学博士
研究員1名 修士卒
研究補助:3名 いずれも短大卒 経験2~3年程度
・活動対象者
配属先同僚、配属先学生(通常は2~3名)
夏休みに高校生のメンターを務めることもある
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
英語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(修士)農学系 備考:大学の研究機関での活動
[経験]:( ) 備考:
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
住居は配属先が手配するホームステイとなる可能性がある。
活動は英語で実施するが、現地語学訓練にてパラオ語を学ぶ。
植物遺伝資源収集・分類・同定の経験、または遺伝子型判定、表現型判定等の経験があると有用。