要請番号(JL21523B07)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
経済企画省
2)配属機関名(日本語)
コスタリカ上下水道公社
3)任地( サンホせ県サンホセ市 ) JICA事務所の所在地( モンテスデオカ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 1.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
コスタリカ上下水道公社は、国内全域に上下水道サービスを提供する公的機関である。本配属先の全体の年間予算は約488百万ドル、従業員数は約4,400人で、上下水道の監督、主要都市での上水の供給、下水・工場排水の処理を行っている。JICAは下水道分野において、円借款「サンホセ首都圏環境改善計画」の協力実績があり、隊員の活動場所であるロスタホス下水処理場はその一環として建設された。同処理場は首都圏(2県10市100万人)の下水処理を担っており、汚水、汚泥、消化ガスの処理を実施している。現在の下水処理速度は0.8L/秒だが、今後、下水管システムの拡張により設計値である2.81L/秒まで上がる見通し。
【要請概要】
1)要請理由・背景
コスタリカでは下水道接続率が低い。首都圏でも接続率は約45%で、それ以外の汚水は浄化槽での処理後、もしくは一切の処理なしで、河川に流されている。下水処理は一次処理(物理的処理)のみであり、微生物による二次処理は全く行われていないため、環境や健康への悪影響が懸念されている。ロスタホス下水処理場に国内で初めて二次処理を導入することとなり、上下水道公社は準備のためデータ収集に取り組んでいる。国内初の取り組みであるため、二次処理に関する専門知識や経験を有する人材がほぼ存在せず、配属先は最適な二次処理方法の選定にあたり、経験豊富な日本の知見に基づく助言を求めており、本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先関係者と協力して、ロスタホス下水処理場の二次処理方法を選定するために、以下の活動を行う。
1.配属先が収集したロスタホス下水処理場の情報の分析及び一次処理に関して改善すべき点の特定を支援する。
2.下水汚泥及びガス等の処理方法や有効活用の可能性について、日本の知見に基づいた助言を行う。
3.導入可能な二次処理システムに関して情報を収集し、提案を行う。
4.二次処理導入にかかる施設建設経費の算出を支援する。
5.汚泥を環境基準を満たす形で処理するための経費算出を支援する。
6.二次処理導入後20年間の予測運転経費の試算について支援する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
サンホセ市内にある上下水道公内の執務スペース、ロスタホス下水処理場
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
カウンターパート(40代男性、学士、在職2年)
裨益対象者:
直接的には、下水に接続している市民(2県10市100万人)だが、河川流域の住民、国に多数ある水源の水質向上等により、約500万人の国民の多くが裨益者と言える。
5)活動使用言語
スペイン語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
英語(レベル:B)又はスペイン語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)工学 備考:専門的な活動内容であるため
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:専門的な活動内容であるため
[参考情報]:
・下水の二次処理に関する知識と経験が必須
・学位は工学以外でも可。
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖湿潤気候) 気温:(16~28℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
住居は原則ホームステイとする。
隊員の配属部署には英語が堪能な職員も存在するが、カウンターパートとはスペイン語でのコミュニケーションとなる。