【配属機関概要】

3）任地（ エル・パライソ県ダンリ市 ） JICA事務所の所在地（ テグシガルパ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 2.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は県内(人口約50万人)の医療施設を管轄する県の保健行政機関で、所管する4つの保健サービスネットワーク事務所を通じて保健所等の運営管理や各種統計管理、啓発活動等を行っている。同県には2006年から5年間実施されたボランティア派遣プログラム「母子保健の改善に向けた地域保健機能強化」を含め、これまで多くの医療系職種の隊員が派遣されている。2021年から5年間、同県及び隣接するフランシスコ・モラサン県を対象に、高血圧や糖尿病等の生活習慣病予防等に焦点を当てたJICAの技術協力プロジェクト「保健サービスネットワーク(RISS)を通じた保健サービスデリバリー強化プロジェクト」が実施中。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同国では妊産婦や乳幼児の死亡率の低減等、母子保健の改善が依然重要な課題である一方で、近年では心血管疾患やがんなどの非感染性疾患(NCDs)が増加傾向にあることから、特に脳卒中や慢性腎障害等の原因疾患である高血圧や糖尿病等の生活習慣病予防が重要なテーマとなってきている。同国では栄養分野の専門課程(学士)が近年ようやく開設される等、同分野の専門人材が非常に少ないため、栄養改善による効果的なアプローチへの支援を求めて隊員が要請された。隊員には、地域住民の栄養状況の調査や、食生活の改善に向けた住民への栄養指導や各種啓発プロモーション活動、地域の中核病院の病院食の改善等、幅広い協力が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

県内最大都市であるダンリ市(23万人)と近郊3市を管轄する「ダンリ保健サービスネットワーク事務所(RISS DANLI)」(ダンリ市)を活動先として、同事務所のスタッフと協力しながら以下の活動を行う。
1.所管の保健所関係者等とともに地域の栄養状況調査を実施し、生活習慣病予防に向けた栄養指導や地元の食材を使った料理教室等の啓発活動を行う。
2.市内の小中学校等を訪問し、児童・生徒、父兄、教員等に対し、栄養教育を実施する。
3.県内の二次医療施設であるガブリエラ・アルバラード病院(150床、ダンリ市)の病院食の改善に協力する。
4.上記活動に有用な各種啓発用資料等の作成に協力する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

体重計、血圧計、身長計等の計測器、一般的な事務機器

4）配属先同僚及び活動対象者

活動先同僚:所長(医師・女性・30歳代)、保健所13か所(医師、看護師各1～2名)

活動対象者:地域住民

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・栄養士資格は、「管理栄養士」資格を指す。
・原則ホームステイとする。但し、現地事情により一人暮らしとなる可能性もある。